個性の底上げ ページ17
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眠い目を擦るＡ組の生徒たちに、相澤は“個性の底上げだ”と言って個人メニューを用意した。
そんな中でAはビデオカメラを持ってきょろきょろと周囲を見渡す。
(あ、焦凍発見！)
目を輝かせたAはドラム缶に入ろうとしている兄に向かって歩き出した。
昨日はフィールドが森だったのでちょっとしか録画ができていない。
それに比べて今日は見晴らしのいい場所。
録画し放題でかつ、大好きな兄を眺め放題と最適だった。
焦凍の勇姿をビデオにおさめるため良いポジションを探っていると、手に持っていたホームビデオが消えた。
「え？ ……あ、相澤先生っ！ ビデオ返して下さいっ」
相澤が首に巻いていた布で、器用にAの手からビデオを奪っていた。
「……轟妹」
「はい？」
ビデオに向かって両手を広げて近づけば、相澤はＡ組の生徒がいる方向を指差した。
「お前もやれ」
「はい……！？」
やれ？
つまり自分もあの地獄の訓練を強要されている？
無理無理、冗談じゃない。
「私はヒーロー科じゃないですし……ほ、ほら！ 先生も言ってたじゃないですか！ 経営科の自由研究のために見学しても良いって」
だからこうやって合宿に顔を出したのに。
なんだこの逆どんでん返しは。
「お前の叔父さんから“くれぐれもよろしく”と言われている」
「え！」
「合宿に来ないかと持ちかけたのは俺だが、もともと修行の予定があったらしいな」
「う……」
少しだけ夏休みをとれたらしい叔父は、久々に修行をつけてやろうと楽しそうに言っていた。
父親に知られないように、ひそかに力をつけることができたのは彼のおかげだ。
指導者としてはとても優秀なのだが、練習メニューはとことんきつい。
体育祭で焦凍と互角に戦っていたのを見て、さらに磨いてやりたいとそれはそれは良い笑みを浮かべていた。
正直なところ遠慮したい。
というより、こんなとこにまできて修行をしたくない。
「先生、私は良いのでＡ組の皆を存分に鍛えてあげて下さい」
そしてビデオを返して下さいとつま先立ちをして手を伸ばすが、ビデオはさらに高く掲げられてしまった。
……届かない。
「俺に言わせれば、まず基礎体力をつけさせたいが……」
「あの……相澤先生？」
「この合宿では個性の底上げを目的としているからなぁ」
考えはじめた相澤は、Aの話なんて聞いてくれそうになかった。
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瑠依(プロフ) - やっと夢主ちゃんと爆豪くんがくっつきましたね...！とても胸がキュンキュンして1日中、爆豪くんのことしか考えられなくなりました！！最高です！！！これからも更新、頑張って下さい！応援してます！ (2018年6月1日 17時) (
レス) id: 518b20c440 (このIDを非表示/違反報告)
ふーこ(プロフ) - 萌えすぎてハゲそう。これからも頑張って下さい！！！ (2018年6月1日 15時) (レス) id: bce62ace19 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ここに天才はいたんですね、、、 (2018年5月31日 21時) (レス) id: cfdb26c000 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - んあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"やばいです絵も文才も！これからも頑張ってください！ (2018年5月31日 19時) (レス) id: ce4a985f40 (このIDを非表示/違反報告)
うらら@坂田家.ぴく民.ら民.ゆっ家族.などいっぱい← - え！？！？ちょちょちょちょちょちょ.......絵上手すぎん！？！？！？！？！？！？ (2018年5月29日 23時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年5月13日 13時
