ヒロイック・シンフォニー【Secret】 (ページ5)

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　　　「てめーだけ満足してんな」ページ5

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くったりとしているAをベッドに降ろす。
調子に乗り過ぎたか……と心配していたが、Aの様子を観察しているうちに爆豪の目が鋭くなった。

バスローブを握りこんでいるAの手ごと掴んで前を開けた。

「ひゃ……っ、ちょっ」
「狸寝入りか？なら勝手にヤらせてもらうわ」
「……ッ」

さらけ出された体に舌なめずりする爆豪を見上げ、Aは「バレた！」と表情で示した。

「てめーだけ満足してんな」
「してな……──あンッ」
「じゃあ、させてやる」
「そぅ……い、み……言った……わけ、やぁっん、」

そう言う意味で言ったわけじゃない！
骨張った指で体をまさぐられながら言うが、残念ながら言葉になっていない。

「ん……ふ……、んあァ……っ」

ぐちゅぐちゅと、秘所を２本の指でかき混ぜられて喘ぐAを見て、爆豪はそっと耳元へ口を寄せる。

「なあ、どうして欲しい……？」

吐息を交えて囁けば、ぎゅっと閉じられていた瞳が開かれた。
同時にぽろっと涙が零れる。

「ぅ……いじわる。きらい……っ」

指の動きを巧みに調節し、Aが達しないようにしている。
狸寝入りでやり過ごそうとしていたことへのお仕置きを兼ねて、自分から欲しがるように。

「うぅ……っ、もう、やだぁ……」

Aはぽろぽろと涙を零しながら、ナカで爆豪の指をきゅっと締め付ける。
それがまたそそるのだと知らずに。

「かつきくん、かつき、くん……っ」
「あ？」
「たす、けて……」

爆豪に手を伸ばして助けを乞う。
それはおねだりの言葉だ。

「しゃーねーな、今日はそれで勘弁したるわ」

ベッドサイドにある引き出しからゴムを取り出し装着する。
それをAは涙で滲ませた目で見つめいていた。

「オラ、テメーが欲しいって言ったもんをくれてやる」
「い、言ってないもん！ん……ぁっん」
「……くッ」

充分に慣らしたその場所へ自身を宛てがい、一度最奥まで押し込む。
出し入れが速くなっていくごとに、２人の息遣いが荒くなっていく。

「はぁあ、ん……ッ、かつき……くッ、わたし……」
「ああ、イけ……、俺も、そろそ……ろ」
「……っ、ああっ！！」

抱きつく力を強めて、Aは絶頂に達した。
爆豪もそれに続くように己の欲を吐き出す。

「はぁ……はぁ、A？」
「ん、ぅ……」

腕を離してベッドに沈み込んだAは、気を失うように眠った。

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