【d!】らきすけ女、全戦全勝。 (ページ4)

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4.黒王子は笑うページ4

？「う、ぅ……」

落ちたはずなのに、感触は硬いけど若干肉感がある。
床だと思って触ったのは人間の胸板だった。

視線の先には人の足。

『いてて……ハッ！？ひひとが下敷きに！？』

すぐさま立ち上がろうとするとズキンと足首に痛みが走る。
どうやら私の右足首は捻挫してしまったようだ。

それでも、下敷きになっている人をどうにかせねばいかない。

足を引き摺って彼のからだから降り、目の前にある彼の膝をゆする。

『あの、ごめんなさい。大丈夫ですか？』

shp「おれっすよ。ショッピ。」

『へ？』

振り向くと言葉通り、ショッピくんがいた。

というか私のスカートが全めくりされてる。いやショッピくんが犯人ではなく階段から落ちた私が悪いのだけど。

shp「いやあの、この体勢チョットきびいので離れてくれませんか」

はい。そうです。ショッピくんの目の前にあるのは私の見苦しい尻である。下着は丸見えで本日2度目である。

『あああ！？ごめんね！？重たかったよね、ごめんね。怪我はしてない？？』

shp「俺は大丈夫す。それよりあんたは捻挫してんでしょそれ。」

指でツンツンとされて軽い痛みが走る。

『ひゃい！？』

shp「はぁ……運ぶんで、大人しくしててくださいね」

『へ？！』

ショッピくんが私の膝下に腕を差し込んだ。

tn「いや、その必要はないで」

shp「あれ、トントンさん？残業終わったんすか」

tn「まあキリいいとこまでや。つかすまんなショッピくん。A、ここ掴んで」

shp「いや、俺が行きますから」

突然現れたトントンは有無を言わせずひょいとショッピの腕から私を剥ぎ取り保健室へと運んだ。

トントンはショッピくんもついでに診てもらい、と保健室に嫌がる彼を連れ込んだ。

shp「Aさん、歩けますか？すみません、俺がちゃんと受け止めてたら」

『そんな！！私がひとりでに転けたうえショッピくんに迷惑かけたのに……ほんとに大丈夫？』

tn「カッコつけたいんはわかるけどな。バレバレやぞ」

トントンはショッピくんの指を軽くデコピンした。

shp「いっでぇ！？」

『ええ！？』

shp「ちっ……これは昨日の部活中にできたもんですから。Aさんのせいじゃないんで」

tn「部活出できたとしても放置すんなって言うてるやろ。ほらテーピングするから」

ショッピくんはちょっと恥ずかしそうにしながらトントンに処置されている。借りてきた猫みたいで面白い。

ショッピくんは私と目が合うと、ンべ。と舌を出して見せた。