【d!】らきすけ女、全戦全勝。 (ページ1)

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1.その女、美少女につきページ1

Prrrrr....

バン！

『……うっさいなあ』

心地のいい睡眠を邪魔されたことによる怒りに身を任せて目覚まし時計を叩く。

その後二度寝をかまそうと目をつぶったところに母親の怒号が聞こえてくる。

「いい加減起きなさいー！トントンくん迎えに来たわよ！！！！」

『……はーいー！！』

くそ、今日はやけに早いじゃないか。グルちゃんの呼び出しか？

コンコン。
トントンが部屋の前まで来たのだろう。布団に入ったままだとまたげんこつ食らうのでとりあえず起き上がって座りこむことにする。

？「A、入るで……！？！！！？！！」

ガタガタっ。ガシャン！！
トントンは部屋に入って私を見るなり猛スピードの後退りをしてコケた。

『い、痛そ……』

tn「お、おま、おまままま、おまえ！お前なぁ…………ッ」

✩.*˚ 服着ろや！！！！！！！！！！！！✩.*˚…

＿＿＿＿＿

『うう、今朝のトントンのせいで耳鳴りがまだするぅ』

tn「自業自得や。ほんまだらしないなぁ、ったく……」

そう。私はだらしないのだ。そして究極の面倒くさがり。
課題はしないわ家事もしないし身だしなみはトントンに任せきり。

こんな女、私が男なら絶対付き合いたくない。
だというのにトントンは本当によくやってくれていると思う。(誰様)(2人は付き合っていません)

幼なじみという肩書の裏に、ベビーシッターやな。
なんてことをもう1人の幼馴染が言っていた。こっちの幼馴染Bは私と同じくトントンのお荷物である。

tn「いま俺に失礼なこと考えてたやろ」

『いいえー？』

それにしても、私は今朝のことちょっと納得いってない。
服着ろって怒られたけど服は着ていたのだ！

『トントン、私服着てたよ？』

ブッ！！とトントンは飲んでいたペットボトルのお水を吹き出して噎せている。

tn「あれのどこが服やねんッ！」

彼には私のキャミソールワンピの寝間着は裸同然らしく(意味不明)、赤面を浮かべている。

『はー？ネグリジェってご存知ない？これだから妖精さんは……』

ゴツンっ。
軽口を叩くとこの通り仕置をされてしまう。

18歳になるというのにこいつはまだ1度たりとも彼女が出来たことがない。お可哀想に。よよょょ……。

tn「はあ……朝からほんま疲れる」

『ひどいなー。』

kn「おートントン。よっす」
sh「2人ともおっはよー！」
rb「あぁ！？A……可愛……」

tn「なんやお前らか、おはよう」
sh「あははは、またおつかれか」

『おはよ……失礼な！』

続