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12.稽古という名の。 ページ12



「Aさん、なんでそんな息切らしてるんですか」

「ちょ、ちょっとランニングをしておりましたの、気にせず」


五条から全速力で逃げ去ってきたから、息切れがヤバい。もう朝から全ての体力を使った気がする。悔しい…。
私は、ふぅと深呼吸して切り替える。教師たるもの、生徒達の前ではこんなかっこ悪い姿は見せられない。五条や夏油に同類(クズ)にされたくないぞ、私は!!


「ところで、皆揃っているかしら?」

「はい。胡桃まで呼んで良かったんですか?」

「ええ。交流会では教師は遠くでしか見ることができないもの、呪霊にはある程度慣れてもらわないとね」


というのは、3割本当で7割建前だが。
そう、今回の稽古は稽古という名の小さなイベントだ。
ストーリーにおいて、序盤でストーリーを逸れてしまったからヒロインの呪術がまだ明かしていない。なので、ここで是非とも明かしてもらおうというのと、もっと他のキャラに絡んでもらおうという意味を込めての稽古だ。
内容としては、私の帳の内で森の中に4級以下の呪霊を閉じ込め皆で倒すという感じ。約20匹の呪霊と、私の呪術を使った仮の呪霊2匹。倒すまでは内側からは出られないようになっている。そこで、呪霊を倒している最中攻略キャラが怪我をしてしまった!そこにヒロインが呪術をかけると、あら不思議治っちゃった!そして距離も近くなる!これぞ一石二鳥だ。なかなか良いんじゃない?


「皆帳に入った瞬間に、それぞれ別の位置にリスポーンするわ。胡桃さんは恵と着いて行ってもらうから入る際は手を繋いでね」

「あ、はい」

「が、頑張ろうね…!」

「ああ」


うんうん、青春だねぇ。
まあ、この手繋ぎも作戦の内なので。後は、いい感じによろしく!


「何かあればすぐに私に連絡して。特に私の仮の呪霊は強いから、覚悟しておきなさい。戦況において冷静な判断は大事よ」


それじゃあ、行ってらっしゃい。



私は、帳を下ろし皆が中に入っていったのを見ると、私は外から見るため皆のそれぞれの様子を虫達に映像で見てもらっている。


「……さぁて、頑張ってねヒロインちゃん」


私は映像を見つつ、小さく笑った。

13.稽古という…?→←11.違う、そうじゃない。



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りす(プロフ) - とっても好きです!!続きとても楽しみに、待っております!! (8月14日 19時) (レス) @page20 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
志水 - 更新頑張ってください!応援してます (2022年5月23日 18時) (レス) @page20 id: dcd42b86f9 (このIDを非表示/違反報告)
もち明太子 - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます! (2022年5月13日 10時) (レス) @page20 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
ぱちゅ - 神なんですね。わかります(( (2022年3月30日 9時) (レス) @page20 id: 144f371749 (このIDを非表示/違反報告)
れいなそん - はい好きーもう好きーこうゆう系大好きーがてぃでこの作品を作って下さりありがとう御座いますゥゥゥゥゥゥゥ (2022年2月5日 15時) (レス) @page20 id: 509e7f7d74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Aが多い名前の人 | 作成日時:2021年5月2日 20時

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