２９４話「情報」 ページ10
『ねえ...だとしたら、どうして私の事は見えてるの？』
例えば...AIだからモニターのカメラを切られていて、皆の姿を見る事が出来ないのだとしたら言いたい事も分かるけれど、私の姿だけは見えているのだ。
カメラ云々は違うのだと分かる。
［他にも人がいるの...？
だとしたら、自分以外を見えてない事に驚いてるよ。
それに...私に会いに来るのはソウさんくらいだから...見えない事にも気付いてなかった...。］
『何か...見えない事に心当たりは無い？』
［ええと......心当たりか...。
んー...見る・見ないのキーワードに絞ると、ソウさんが何時も去り際に「ボク以外は見ないでね。」って言ってくれるのが印象的だな。
おでこにキスまでしてくれて...嬉しいけど恥ずかしいんだよね...。］
画面の向こう側で照れている自分の姿に思わず目を逸らしたくなった...。
ギ「ワカメ頭のヤツ、ふてぶてしいニャン！！」
『......「ボク以外は見ないで。」か。
シンさん...これをどう思いますか？』
この言葉をキーワードにして特定の人物しか目に入らないように設定されているのかもしれない。
ソ「ミドリなら...AIにそう言う情報を流し込む事が可能かもね。
でも、これ以上AのAIから情報は引き出せそうに無いから、ここから離れよう。」
それもそうだ。
ここにいる私は何も知らない...ただ純粋にソウさんの事が大好きだったあの頃の私。
ミドリの...ソウさんの本当の姿すら知らない頃なんだ...。
ミドリがそんな私にシンさんのAIですら知らないデスゲームの情報を流すわけが無い。
アリ「あ、ああ...そうだな。
星宮 Aの言う通り、ミドリの指紋が正解だろう！」
ギ「まだ分からないニャン！
墓地にいる筋肉ゴリラ達にも試してもらうワン！」
サ「いや...Ｑタロウさんはあのケガだ...。
とても動けない...。」
ハ「そう言えば...ケガの治療に必要な救急セットがオフィスにあるかもしれないな...。」
ハヤサカさんの会社は医療系の会社だったんだよね。
消毒とか包帯とかがあるかもしれない。
ギ「本当ニャン！？スーツメガネ！！」
ハ「一応ボクは...医療機器系の会社員だからね。」
.
.
その後、オフィスに寄って棚にしまっている救急セットを持って、Ｑタロウさん達の待つ墓地に戻る事になった。
今、ミドリに会ってしまったら...話を聞いてしまったら...自分がおかしくなってしまいそうで皆に我儘を言って、まだいる可能性の高い教室は通らずに左回りでエレベーターまで戻った。
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
