２９２話「指紋」 ページ8
機械の周囲を見渡してみるといかにも指紋認証が設定されていそうな場所があった。
『......これは、指紋認証ですね。
普通に考えたら...ミドリの指紋が登録されているはず...。
教室にいましたし...どうしますシンさん？
ミドリをここまで引っ張って来ますか？』
ソ「流石に...素直には来てくれないと思うよ。」
分かってはいたけど...まあ、流石に無理だよね...。
ギ「A姉ちゃん！！
ワカメ頭の指かもしれないけど...まずはみんなの指を当ててみるニャン！」
『...そうだね、ギン君。』
.
.
ギン君の提案に則って、皆が順番に右手と左手の合わせて１０本の指全部を指紋認証に当ててみた。
次は...私の番。
右手から順番に指を当てて行き...最後から２本目の左手の薬指を当てた時の事だった...センサーが青く光り、脇でモニターが付く音がした。
『！？』
ソ「え...？」
皆も驚いている。
私だって...こんな事は想像していなかった。
［あれ...もしかして、そこに立っているのは...？］
モニターには私の人工知能が映っていた。
［やっぱり...私...だよね？
ねえ、ソウさんが何処に行ったか知らない？］
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして？？？
私は...候補者じゃない。
ソウさんに...ミドリに...巻き込まれただけの参加者だ。
人工知能なんて...あるわけがないんだ！！
ソ「A...！A...！
落ち着いて...！！！」
耳元で必死に呼びかける声が聞こえた。
飛んでいた意識がシンさんの呼び掛けで戻される。
『シン...さん...。』
ソ「大丈夫だよ...ボクがいるから...。
Aがさっきボクを支えてくれた様に...今度はボクが側にいるから。」
震える私の身体をキュッと包み込むシンさん。
あまりの驚きで冷えていた身体にゆっくりと熱が戻ってくる。
そうだよね...。
シンさんがいる。
怖くない...大丈夫...。
『ありがとう...ございます。
大丈夫です...自分と...話してみます。』
サラちゃん達が私に話しかけているみたいだけれど...私のAIはそれに答える事は無く、私にだけ何度も話しかけている。
シンさんの手をギュッと握ったまま、私は呼びかける私のAIに返事をする事にした。
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
