３２９話「教室」 ページ45
元来た道から行こうとする皆の流れに逆らって、この部屋にある扉に手を伸ばした。
サ「え...Aさん！！」
サラちゃんが不安そうに声をかけてきたけれど...気にせずに扉を開けた。
何の抵抗も無く開いた、その扉が繋がっていたのは...見覚えのある場所。
教室だった。
しかも......きっと、私だけじゃなくて皆も会いたくないであろうミドリがそこにいた。
ミ「えー同意書はいらんかね〜。」
同意書を前にして、セールでもするかのように売り込もうとしていた。
アリ「ミドリ...！」
ミ「怖い顔してどうしたの？殺人犯 さん。」
サ「アリスさん...！落ち着いて下さい...！」
サラちゃんはアリスさんがミドリに殴り掛かると思ったのだろう。
振りあげようとしているアリスさんの手を止めた。
アリ「わかっている...！だが...！
あの写真の事...確かめねばなるまい...！」
ミ「何か、言いたい事でも？」
アリ「ああ...思い出したんだ...。
オレは...人なんて殺していない...！
全ては貴様に仕組まれたんだ...！！ミドリ...！！」
ミ「ひどいなぁ...ちゃーんとあの時、死んでました！ボクは！
アリスさんがそんな事言うから、Aが不安そうでしょ！」
向けられるミドリの顔を見る事が出来ない。
......怖いからだ。
ソ「A...。」
話を耳に入れたくなくて、意識を逸らすと...シンさんに声をかけられた。
『シンさん...。
不安にばかりなっちゃって...すみません。
.........私、最低です。
シンさんの事が本当に好きです...それに嘘はありません。
なのに...ソウさんの事ばかり考えてしまう...。』
シンさんの顔...見られないや。
どう思われるんだろう...やだな...嫌われたくない。
ソ「...気にしてないよ。
仮に僕に恋人がいて、Aが経験したみたいな別れの仕方だったら...一生その相手の事、引き摺ると思う。」
想像もしていなかった返答に下を向いていた顔をシンさんに向ける。
『...！？
......軽蔑...しないの？』
ソ「大丈夫。
Aが好きな以上に...ボクがAを好きでいるから。」
嬉しかった...。
その時...視界の端を何かが通過し、壁にめり込んだ。
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
