３２３話「安心」 ページ39
皆の後を追いかけて、ロッカールームへの廊下まで辿り着くと...扉は固く閉ざされていて、その前にはクルマダさんが座り込んでいて、ヒナコちゃんが立っていた。
『クルマダさん！！ヒナコちゃん！！』
ク「お前...なんでここに？」
『あー...制御室でシンさんと少し話をしてました。』
ヒ「Aさんは無事なんだね。
...みんなはロッカールームの中に閉じ込められてる。
私はクルマダを支えてたから部屋に入らないで待ってたの...。」
その結果...罠が作動して、扉が閉まってしまったのか...。
『わかった...ありがとう。
......シンさんも一緒、だよね...。』
１番に...貴方に会いたかったのに...残念。
耳を扉に当ててみると部屋の中からバタンバタンと大きな音が聞こえてて、何とも言えない恐怖が襲う。
大丈夫...大丈夫だよ...きっと大丈夫。
難しい謎解きでも...シンさんがいるんだ...。
きっと...大丈夫。
こうやって外から祈る事しか出来ないのが...悔しい。
あの時、シンさんと一緒に行っていれば...私にも何かが出来たかもしれないのに...。
待つこと数分...。
やっと...扉が開いた。
『！』
中に入れば皆苦しそうに首を抑えていて、ゲホゲホと咳き込んでいた。
中でどんな事が起きていたのか分からないけれど...ロッカーの電源が赤から青に変わっていた。
謎解きには成功したのだろう。
...失敗していたら、皆揃って死んでしまっていたのかもしれない。
アリ「む...！車田 直道は...！」
皆の視線がクルマダさんへ向く。
その隙に...。
『シンさん...！』
ソ「A...！
良かった...Aがここにいないで、良かった...。」
私が飛びつこうとしたはずなのに...むしろシンさんに強く抱きしめられていた。
『シンさん...？』
ソ「ごめん...苦しかった？
でもAに、首を締め付けられるような...苦しい思いはさせなくて...良かった。」
シンさんのマフラーから見える首筋は少し赤みを帯びていて...想像以上の強い磁力で首輪が引き付けられていたのだと見ただけでも伝わってくる。
『まずは...自分の心配して下さいよ...。
私だって...物凄く不安だったんですよ。
......一緒に行ってれば良かったって...。』
でも...安心した。
ちゃんとシンさんに会えた。
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
