３１５話「開閉」 ページ31
制御室に到着すると...サラちゃんは中央の機械に向かって不安げな表情で駆け寄った。
そして、震える手でポケットから先程手に入れたIDカードを取り出すと......ゆっくり、機械に差し込んだ。
きっとこのIDカードは...本物だろう。
先程と同じ物ではあるが、先程の簡単に破れてしまうような素材では無くクレジットカードと同じプラスチックの様な素材で作られていて、簡単には破けなさそう。
［IDカード認証に成功しました。］
メイプルが持っていたIDカードは本当に...本物だった。
皆揃って安心した声を漏らす。
しかし...全てが私達に良くは働かない。
先程まで起動していた監視映像が消えてしまい、画面が真っ黒になってしまった。
ラ「おい...！
監視カメラの映像が消えちまったぞ！？」
アリ「なんだと...！？」
『でも、他の機械は問題無さそうだね。
セキュリティが全部解除されたから監視カメラも解除されたのかな。』
改めて、ヒツギ管理システムをサラちゃんが操作し始める。
サラちゃんの指差す先はヒツギを開く為の画面。
ソ「そのまま開けたら、ヒツギから出たケイジさんがメイプルに殺されちゃうかもよ？」
シンさんがご丁寧にサラちゃんに指摘をした。
サ「そ、そうですね...！！
シャッターを閉めれば...メイプルが墓地に入って来る事は無いですね。」
ラ「ケイジさんの安全は...守られるな。」
シ［シャッターを閉じたよ！］
モニターの中のシンさんがシャッターが閉まったことを告げるが、監視映像が見えないから本当かどうかは分からない。
そして...サラちゃんは今度こそヒツギを開く為の画面に触れた。
サ「開ければ...ケイジさんは救える...！」
皆の期待が籠った目。
誰もが...ケイジさんの無事を祈っている。
シ［すべてのヒツギを開けたよ！］
シンさんのAIの声もどこか...嬉しそう。
ラ「.........。
これで...ヒツギは開いたんだよな...？」
アリ「映像が消えたから...なんとも言えんな...。」
ギ「.........。」
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
