３１１話「恋する乙女」 ページ27
メ「うぅぅ、うぅぅ、くれるの？
これ、ありがとう。」
ソ「ほら、これで良いでしょ？A。」
『そこでそれを言わなければ１００点ですね。』
それでもさっきみたいに汚い物を触るみたいに返却しなかっただけ...良かったと思う。
メ「言葉、冷たいけど、優しい、ヒヨリくん、似てる、あなた、優しい...。」
ソ「ちょっ...一緒にしないでよ...。」
そして...再びメイプルは笑い出す。
メ「知ってる...A。
ヒヨリくんが良くその名前出してる。」
『そ、そうなの？
......メイプル、貴方はソウさんが好き？』
メ「うん...好き。
私に手紙書いてくれたり、思いがいっぱいのカードもくれたの...。」
嬉しそうな顔のメイプルの頬がほんのり赤くなる。
...本当にミドリの事が好きなんだね。
『そっか...。
素敵だよね...ソウさん。』
メイプルの話に乗ってあげたからか、友好度が上がったみたい。
メ「...でも！！！
ヒヨリくんはいつもAばっかり！！
私への手紙は渋々書いて渡したのに、貴女の事は愛おしいって表情で話しかけてた！！！
私には手もあって足もあって...実体があるのに...！
いつもいつも...Aばかり！！
なのに...ここにいるAはヒヨリくんが本当に好きな人間...。
AIだけなら良かったのに...これじゃ、私はヒヨリくんに見て貰えない！
私だって...！ヒヨリくんの事好きなのに...！！
Aといる時のヒヨリくんは幸せそうで！！
許せない！！」
その感情は表情からも分かるように怒りだけど...この感情は...嫉妬だよ、メイプル。
嫉妬してしまうくらい...ミドリの事が好きになってしまったんだね。
『...うん、ごめんね...。』
メ「ずるい...Aばっかり、ヒヨリくんに愛されててずるい...。
だから、返して...！！ヒヨリくんを返して...！！」
投げかけられる怒りの声は...恋しているんだったら当然の感情だ。
私は余計な事は言わずに...ひたすらメイプルの怒りに耳を傾けて、軽く相づちを打つ。
言いたい事を私にぶちまけられて、満足したのか友好度が遂にMAXを迎える。
メ「Aに当たっちゃってごめんね...。」
今度は目に涙を溜め込んでうるうるとしている。
『大丈夫だよ。
メイプルの気持ちも最もだからね...！』
仲直りするならこのタイミングだろう。
アンズちゃんに仲直りの合図を目線で送る。
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
