３１０話「感情」 ページ26
今度、メイプルは泣き出した。
メ「いじめるんだ...みんなして、いじめるんだぁ...。」
ク「こっちのセリフじゃねえか...！！」
ラ「メイプル...悪かった！
勝手に手紙取ったりなんかして...。
お前に...返すよ。」
ランマル君はマイさんから改めて受け取った手紙を泣いているメイプルに優しく謝りながら手渡した。
メ「返してくれるの...？
ありがとう...ランマル。」
そうするとメイプルの様子は少しだけ落ち着き、友好度が少しだけ上がった。
しかし、また感情は変わる。
今度はニコニコと嬉しそうに笑ってる。
メ「うふふ、ふふふ。
ねえ、良い物あげる、うふふ。」
すると...棚まで歩いて行き、キレイなハンカチを取り出した。
メ「受け取って？うふふ。」
『......この様子は喜びだね。
楽しんでいる時は一緒に楽しむ...。
ねえ...シンさん、受け取ってあげてよ。』
ソ「えっ...！？」
『ね？』
ソ「.........わかった...受け取るよ。」
シンさんは嫌そうな顔をしながらメイプルが持つハンカチを受け取った。
......まるで汚物でも摘むかのように。
とは言え、受け取り方は気にしないのだろう...。
メイプルはとても嬉しそうだ。
メ「うふふ...嬉しい...私のハンカチ、受け取ってくれた。」
『......シンさん、本当に女心分からないんですね。
あの受け取り方は...有り得ないですよ。』
ソ「怒らないでよ...メイプルは喜んでるし、ワナじゃ無いから良いでしょ？」
『もう...。』
感情が一周したのだろう。
再び表情は怒りに変わった。
アリ「貴様ら女心が分からないのか？
黙って、話を聞く事が一番だろう...！」
アリスさんはメイプルが吐き出す怒りの声をしっかりと受け止めた。
メ「ふーん、反省してるんだ。
何も言い返さないんだ。」
話したい事を話せたからかスッキリしたのだろう。
メイプルの友好度が上がり、怒りも落ち着いた。
アリ「フン...この程度か...。
レコとのケンカではもっと一方的に言われていた...！」
......世の中の姉か妹のいる男兄弟には、ご迷惑おかけします。
メ「うぅ...ヒヨリくん...うぅぅ...。
もう嫌だよ...悲しい...悲しい...。」
ソ「.........ほら、このハンカチ。
さっきキミがくれた物だけど...これで涙拭きなよ。」
シンさんが今度はちゃんと手に持ち、メイプルの手に優しくハンカチを置いてあげた。
うん、１００点！
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
