２９６話「反応」 ページ12
Ｑ「ありがてえ...すまねえがじゃ...みんな。」
Ｑタロウさんはもう平気と言う顔をしているが...その笑顔の裏ではきっと激しい苦痛に苦しんでいるはず。
アリ「フン...そう思うなら付いてこい。」
Ｑ「な、なんぜよ！？」
アリ「すぐ理解しろ、貴様の出番だ...。
肩ぐらいなら貸してやろう...。」
アリスさんは説明を思いっ切り省いて、一先ず座り込んでいるＱタロウさんに肩を貸そうと腕を回そうとした。
マ「ま、待ってよ...。
私に...やらせて...。」
しかし、そのアリスさんの動きを止めたのはマイさんだった。
マ「もう、変な事考えてないよ...。
お願い...私...。」
Ｑ「わかったぜよ...！マイ、肩貸してくれ...！」
マ「う、うん...！」
マイさんはＱタロウさんの腕を自分の肩に回した。
流石に完全にＱタロウさんの体重を支え切れないのか、ヨタヨタとしてしまっている。
それでもマイさんの気持ちを組んでか、心配そうに皆が２人を見るがよっぽどの事が無い限り、下手に手を出す人はいなかった。
.
.
そして...改めて制御室に到着した。
部屋に入って、まだ自分のAIがモニターに表示されたままだったらどうしようと、部屋に入るのを躊躇したが、シンさんに腕を引かれて渋々だけれども制御室に入った。
見渡してみれば、さっきまで画面に映っていた私のAIの画面は消えていて、少しホッとした。
『Ｑタロウさん、マイさん、ここに指紋認証があります。
ここにいるメンバーは既に試して、誰も反応が無かったのでミドリの指紋の可能性が高いのですが、２人も試してもらえますか？』
Ｑ「わ、分かったぜよ...！」
Ｑタロウさんが指をセンサーに当てても矢張り反応が無かった。
マ「じゃあ...次は私だね。」
マイさんが順番に指を当てて行く。
左手の人差し指を当てた時の事だった...。
マ「え...？」
［指紋認証に成功しました。］
指を当てた所が青く光を帯びて、セキュリティが解除された事が告げられる。
マ「な、なんで私の指紋で...？」
ミドリの指じゃなくて、マイさんの指で解除された事はきっと何かの手掛かりになるのだろうけれど、驚きが勝って考える事が出来なかった。
そして...指紋認証が解除された事で機械の脇にある２つのモニターが光った。
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
