２９５話「本気？」 ページ11
墓場に着くと変わらずにそこにＱタロウさんとヒナコちゃんの姿があり、倒れていたはずのマイさんも目を覚ましていた。
マ「あ...。」
サ「マイさん...起きたんですね...。」
マ「...目なんて、覚めなければ良かったのになぁ...。
大失敗...やっぱり私には無理だったんだね...。
頑張って無害なキャラ演じてたのにな...。」
悲しげな顔で話をするマイさんにさっきまでの笑顔は全く無く...これが本性なのだろう。
Ｑ「責めないでやってくれ。
言ったぜよ？オレ達は本当の仲間になるんだって...。」
マ「なにそれ...本気で言ってんの...？」
Ｑタロウさんがその話をした時、マイさんは気絶していた。
殺そうとしたマイさんにとって、Ｑタロウさんのその発言はあまりにも有り得ない発言だからか...悪い顔色が更に悪くなり、青ざめてしまっている。
Ｑ「ああ、本気や...！
だから、オレを殺すのは諦めろ...。
代わりに...一緒に帰る方法を...考えるぜよ。」
マ「...ワケ...わかんない...。
私...あなたを殺そうとしたんだよ？
なんで、刺された相手に...そんなこと言えるの...。
やめてよ......！
惨めだよ...私...最低だ...。」
Ｑ「変わんねえがや...そんなもん...。
オレだって...お前の立場なら...そうしたぜよ。
キッカケが無かっただけ...がや。」
マイさんの発言もＱタロウさんの発言も...分からない訳では無い。
何時だって自分の事ばかりを考えてきた。
生きる為に裏切る覚悟だって...ずっと持って来た。
でも...そんな中で...そんな状況で大切な人を作ってしまった。
Ｑ「だから、後悔させてやろうぜ...！
オレ達に新しい仲間を与えた事をな...！！」
マ「わかんないよ...そんな事言われても...。」
そのまま、マイさんは手で顔を覆って地面に座り込んでしまった。
そして、目線をＱタロウさんに向ける。
『Ｑタロウさん、治療道具を見つけました。
辛いと思いますが...怪我を見せてもらってもいいですか？』
Ｑ「マジかや！？
いだだ...！」
ハ「ダメだよ！動かなくていい...。」
バッと前のめりになるＱタロウさんをハヤサカさんが制止したので、私は背中の怪我が見えるように服をまくった。
ナイフで一突きされた患部からは血が止まっていなくて、今この瞬間も...絶え間無く溢れてくる。
平気なんて...嘘だ。
額には脂汗が滲んでいて今にも倒れてしまいそう。
簡単な応急処置をする道具しか無かったので、軽く消毒をして、包帯でシッカリと圧迫する程度の処置しか出来なかった。
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
