２８５話「トラウマ」 ページ1
ミ「...あれ...？」
ミドリにとって鬼ごっこに負ける事は想定外だったのだろう...。
困った表情をしている。
ソ「よくやったよ...ケイジさん。
ミドリ...キミの負けだ...。」
ミ「負けちゃった...かぁ......。
キミ達は...本当に予想を超えて行くんだね...！」
なのに...負けたのに...ミドリは嬉しそうに笑った。
ケ「みんな離れて...！！
ミドリにタッチされるな...！！」
ケイジさんは周りを気に出来るくらいに正気に戻ったみたいで、大きな声で私達に指示をした。
ケイジさんの指示に従ってミドリから離れる。
ミ「あはは...最後まで徹底してるね...。
ねえ、ケイジさん...勝ったあなたに、トラウマを克服するチャンスをあげるよ。」
ケイジさんのトラウマは人を殺してしまった事。
それを克服するって...一体どうやって...。
ケ「...！？」
ミ「死者と向き合う...そういう意味でもアスナロは人工知能を作ってるんだ。」
死者と向き合う...。
前にもどこかで...聞いた事がある様な...。
ケ「...まさか...！」
ミ「ほら、ちょうど足元にいるよ。」
『...！もしかして...！
っ...ケイジさん！見ちゃダメ！！』
医務室のジョー君人形。
あの時ハンナキーは...ミドリと同じ事を言ってた。
偽のジョー君のAIで私達がサラちゃんを追い込んだ様に、ケイジさんも悪化するかもしれない。
.
.
だけど.....遅かった。
ケイジさんは足元に転がっている男性の...あの免許証に写真のあったケイジさんの恩人の...頭部を見てしまった...。
ケ「なっ...！！」
冷静になりつつあったケイジさんは再び動揺し始めた。
ミ「A、せっかくの克服のチャンスを無駄にしちゃダメだよ。
...でも、まだ無理だったみたいだね。」
ミドリはそんな様子のケイジさんにしれっと近付くと思いっ切り突き飛ばした。
ケ「...！」
急な出来事にケイジさんも対応出来ずに、後ろへ倒れ込む。
ケイジさんが倒れる先には開いたままのヒツギがあり、その中に収まった。
ミ「あはは、ちょうどいい所にボクのヒツギがあったね。」
ミドリはヒツギの側に立っていて、ケイジさんがヒツギに入ったのを確認するとフタを閉じてしまった。
ケ「出せ...！ミドリ...！！」
サ「いやぁ...！！ケイジさん！！ケイジさん！！」
ヒツギの中からはケイジさんのくぐもった声が聞こえてくる。
サラちゃんはケイジさんのいるヒツギに近寄り、必死でフタを開けようとしている。
......しかし、フタは開く様子がない。
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
