280話「絆される」 ページ46
ラ「...手当て...させてくれよ、Qタロウさん。」
Qタロウさんの心からの叫びがダミーズに響いたのか...ランマル君がQタロウさんの側に寄り添った。
ヒ「ランマル...!バカ...!
なに、ほだされてんの...!?」
しかし...私達に協力しようとしているランマル君をヒナコちゃんは必死で食い止めようとしている。
ラ「...うるせーな。」
ハ「困ったな...治療に使える道具なんてないが...。
どうにかできるだろうか...。」
アン「この頭巾くらいしかないけど、やぶいて止血に使ってみるー?」
ランマル君に続いて他のダミーズ達もQタロウさんの側へと近寄って行った。
ヒ「バカばっかり...!」
ク「いいじゃねーか、おもしれーよ、こいつら。
だいたい...逆らって勝てるビジョンあんのか?
女子中学生ちゃん?」
ヒナコちゃんにむしろ賛成しそうなクルマダさんも、Qタロウさんの言葉に胸を打たれたみたい。
ヒ「うるさい...!」
ヒナコちゃんがどうしてここまでペアを殺す事に執着しているのかは分からない。
ラ「おい、オレはタッチできねえんだ。
クルマダも手伝ってくれよ。」
ク「あぁ...!?オレがぁ!?」
嫌々ながらもQタロウさんにクルマダさんは手を貸そうとしたが、Qタロウさんはそれを制止した。
Q「大丈夫...!血は止まったぜよ...!
見た目ほど、たいしたケガじゃねえ!!」
ケ「そうは見えないけどねー。
座りなよ...せめて安静にしておくんだ...。
マイだって動けないんだ...。
仲間は見捨てて行けない...でしょ?」
Q「はは...そうやな...!」
しかし...Qタロウさんは大丈夫というものの、身体は辛いようでヒツギを背もたれにして、ぐったりと床に座った。
サ「もし、治療道具を見つけたらすぐに持ってきます...!」
Q「そんな事はいい...。
それより、やるべき事を...やるぜよ!」
やるべき事...。
ミドリを早くもう一度見つけて...殺さないと...。
サ「は...はい...!」
皆の向く方向はひとつにまとまった。
......私は...どうしたらいいのか...まだ分からない。
本当に...2人だけで生き残るのが正しいのか...シンさんの言動だって...。
でも、今は...皆に協力するのが普通の流れだよね。
ケ「さぁ...鬼ごっこもそろそろ終わりの時間だ。
ミドリを捕まえて...どうにかするしかないねー...。」
サ「はい...!」
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伊豆花織(プロフ) - Dorothyさん» コメントありがとうございます!!Wソウさん良いですよね〜最終章まで行かないとソウさん(ミドリ)を出せないのが難しい所ですから、めいいっぱい楽しんで下さい! (2022年9月16日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
Dorothy(プロフ) - 両方のソウさんの夢って中々ないので、最高に良かったです……両方推してる身なのでホントもうずっとドキドキしてました…… (2022年9月16日 18時) (レス) id: 7168971a27 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 甘党さん» ありがとうございます<(_ _)>のんびり投稿させて頂きます笑 (2021年11月17日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - いいえ!ごゆっくり更新なさって下さい、いつでも待ってますので!! (2021年11月17日 18時) (レス) @page31 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 甘党さん» チマチマとしかあげられなくてすみません!!でも、焦らされた方が楽しいですよね笑。今後もミドリの接触もシンさんの嫉妬も盛り沢山だと思うので楽しみにして頂けたら幸いです! (2021年11月16日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年10月21日 21時