２６２話「ロッカールームの謎」 ページ28
部屋に入るなり...ハヤサカさんが悲鳴を上げた。
ハ「ひっ...！！また...！！」
ハヤサカさんの反応的に...４階のエレベーターで合流する前にこの部屋と同じロッカールームで何かがあったのだろう。
それが何かは分からないけれど...既に死んでしまっているとは言え、命に関わる事へは変わらず恐怖があるんだろう。
アリ「む...？下にも同じ部屋があったな...。」
ケ「...みんな、気を付けてね。」
『下の階は...血の汚れみたいな物がありましたが、この部屋は随分と綺麗なままですね。』
ロッカーは１つも開いておらず、下の階には何も無かった棚に...小型のスピーカーと何かしらの機械が置いてあった。
サラちゃんがスピーカーを壁の棚から取り外す。
アリ「ん...？おい、これはボイスレコーダーじゃないか？
見たことがあるぞ。」
Ｑ「なに...？なら声が録音されてるかもしれねえぜよ。」
サ「裏にスイッチがあります。
...押してみましょう。」
スピーカーのスイッチを入れると、これまでに何度も聞いてきたような機械的な音声が流れてきた。
［...これは最初の試練。
制限時間は5分。
それまでに部屋を出なければ、命を失う。
あなたはひとりじゃない。
目に見えぬ誰かと、運命をつながれている。
しかし、つながりを拒み、裏切る意志を持てば、安全に出ることもできる。
心の声に従え。］
ケ「これで全部...だね。」
また...新しいタイプの最初の試練。
下の階では...きっと誰かが死んでしまったのだろう。
この階で試練を受けた人は、良くも悪くも裏切って生き残ってしまった人だろう。
.
.
......ボイスレコーダーを見つけた辺りから、アリスさんの様子がおかしい。
確か...アリスさんは最初の試練を無視して逃げ出し、私達が見つけるまで赤い部屋に引きこもっていたはず...。
もしかしたら...この部屋で最初の試練をしたのはアリスさんなのかもしれない。
この音声を最後まで聞いたのが今が初めてならば、焦ったような...絶望した様な表情をしているのも頷ける。
.
そんな事を考えている私の視界の脇で最初の試練と言うワードに引っかかってか...サラちゃんは頭を抱えて、座り込んだ。
サラちゃんは...最初の試練をジョー君の協力があって生き延びた。
にも関わらず...ジョー君の事を忘れてしまっているのだから......自分がどんな方法で生き延びたのかが分からないのだろう。
ケイジさんはそんな様子のサラちゃんを落ち着かせる様に、サラちゃんに寄り添った。
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伊豆花織(プロフ) - Dorothyさん» コメントありがとうございます！！Wソウさん良いですよね〜最終章まで行かないとソウさん（ミドリ）を出せないのが難しい所ですから、めいいっぱい楽しんで下さい！ (2022年9月16日 21時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
Dorothy(プロフ) - 両方のソウさんの夢って中々ないので、最高に良かったです……両方推してる身なのでホントもうずっとドキドキしてました…… (2022年9月16日 18時) (レス) id: 7168971a27 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 甘党さん» ありがとうございます＜(_ _)＞のんびり投稿させて頂きます笑 (2021年11月17日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - いいえ！ごゆっくり更新なさって下さい、いつでも待ってますので！！ (2021年11月17日 18時) (レス) @page31 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 甘党さん» チマチマとしかあげられなくてすみません！！でも、焦らされた方が楽しいですよね笑。今後もミドリの接触もシンさんの嫉妬も盛り沢山だと思うので楽しみにして頂けたら幸いです！ (2021年11月16日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年10月21日 21時
