２５６話「同意書」 ページ22
上がるのは１階分のはずだけど、不安も相まってか少し長く感じた。
.
チーンと音を立ててエレベーターの扉が開いた。
そこからチラッと顔を出せば...右側のエレベーターに乗った皆もぞろぞろと降りてきた。
サ「よかった...そっちも無事に着いたんですね。」
ソ「何かあれば良かったのにね...。」
シンさんに嫌味を言われているにも関わらず、サラちゃんは安心した様に胸をなで下ろしていた。
ケ「みんな、この階にミドリがいるかもしれない。
慎重に...ね。」
私が降りた先にはに２枚の紙が落ちていた。
１枚は４階と同様の５階のフロアマップ。
もう１枚はミドリからの手紙だった。
［皆様お元気ですか？
ボクはとてもヒマで、このようなお手紙を書きました。
マップを贈りますので、早く会いに来てくださいね。
ミドリより］
私が手紙を読んでいると、内容を見るためにケイジさんとサラちゃんの頭が私の手元を覗き込んでいた。
サ「やっぱり、この階のフロアマップ...か。」
ひとまず皆でこのフロアも一周しようとの事だったので、探索へ向かう。
学生メンバーも多い事から教室と思わしき部屋に最初に行く事になった。
.
.
.
ラ「学校...だよな。」
サ「...通ってたことが、もうずいぶん昔の事のように思えるな...。」
学生メンバーは久々の教室の風景に声を漏らしていた。
それを脇目に...私は緑色の黒板に貼られた赤い紙が気になって近付いてみた。
サ「なんだ...？この紙は...同意書...？」
同意書と書いてある割には...一番重要な内容が隠されていて見る事が出来ない。
アリ「この紙は...！？」
ケ「...！！」
サラちゃんの声に導かれる様に皆が黒板の前に集まれば......見るからに皆の表情が変わった。
サ「ど、どうしたんですか！？」
Ｑ「見覚えがある...！！
なんじゃ...！？いったいどこで、こんなもんを...！！」
ケ「.........書いた...？名前を...？」
見覚えがあるだけじゃなくて...書いてしまった...？
しかも、それをハッキリと...覚えてない？
ソ「......そうか...あんなずっと昔の...。
このため...だったのか...。」
『シンさん...この紙は、何ですか？』
ソ「......。」
答えてくれない...。
シンさんはこの紙が一体何なのかを知っていそうなのに...。
少なくとも...この紙を今、初めて見たのは私とサラちゃんだけだ。
こんな怪しい同意書に名前を書いたら覚えていそうなのに...誰もそれをハッキリと覚えていないなんて...。
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伊豆花織(プロフ) - Dorothyさん» コメントありがとうございます！！Wソウさん良いですよね〜最終章まで行かないとソウさん（ミドリ）を出せないのが難しい所ですから、めいいっぱい楽しんで下さい！ (2022年9月16日 21時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
Dorothy(プロフ) - 両方のソウさんの夢って中々ないので、最高に良かったです……両方推してる身なのでホントもうずっとドキドキしてました…… (2022年9月16日 18時) (レス) id: 7168971a27 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 甘党さん» ありがとうございます＜(_ _)＞のんびり投稿させて頂きます笑 (2021年11月17日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - いいえ！ごゆっくり更新なさって下さい、いつでも待ってますので！！ (2021年11月17日 18時) (レス) @page31 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 甘党さん» チマチマとしかあげられなくてすみません！！でも、焦らされた方が楽しいですよね笑。今後もミドリの接触もシンさんの嫉妬も盛り沢山だと思うので楽しみにして頂けたら幸いです！ (2021年11月16日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年10月21日 21時
