２４９話「私と彼」 ページ15
『私...ですか。』
一緒にいた期間が長いシンさんでさえ、これだけしか情報が無いのに...私が知ってる事なんてもっと少ないだろうけど...。
ソ「ボクとミドリの関係は話しただろ！
Aに聞いたってボクと同じで大した情報は無いさ！！」
『シンさん、大丈夫ですよ。
......本当に大した話じゃないですけど、それでいいですか？』
ケ「いいよ、話してくれるんだねー。」
『察している人は予想通り、ミドリ...もとい日和颯さんは私の元恋人です。』
周囲がザワザワと言い出す。
ギ「ニャアァ！？
A姉ちゃん...陰キャと言い、ワカメ頭と言い、オトコの趣味悪過ぎワン！！」
そ、そこまで...かな？
『とは言っても...付き合いは短かったですよ。
２年半前に...彼は突然姿を消してしまいましたから...。』
アリ「それは...オレの......せいか...。」
見るからに悲しげな表情を見せるアリスさん。
『大丈夫ですよ、アリスさん。
私は...貴方のおかげで真実を知る事が出来ました。
１回目のメインゲームの後...ケイジさんとアリスさんの話を聞いていたんです。
そこで、ソウさんの死を知りました。』
ケ「あの時...近くにいたんだねー。」
盗み聞きしてて...すみません。
『ショックだったけれど...納得したんです。
そりゃあ...死んでたらどんなに探しても見つからないって...。
それよりもショックだったのが、カイさんのパソコンにソウさんの写真があったからですかね。』
サ「だから...あの時、動揺していたんですね。」
『うん...そうなの。
死んでしまっていた事よりも...デスゲームに関わりがあるのかも知れないって思うのが...怖かったの。
......うん、これくらいかな。
憶測だけど彼が...アスナロに深く関わってる可能性は高いと思う...。
私が候補者でも無いのに生きているのは...巻き込んだ彼が私をここまで生かしてきたから...。
全く関係の無い私を巻き込むよう命令しているあたり...組織の中でも力があるんだと思う...。』
そもそも巻き込まれなければ死の恐怖を味わう事も無かった。
ソ「...A、もう良いよ。
Aの知る彼はミドリじゃない。
無理に思いつめる事は無いよ。」
『はい...それもそうですね、シンさん。』
これ以上はどっちにしろ話す事はない。
『長くなってしまいましたかね？
この次の部屋が...エレベーターがある場所だったと思います。
...行きましょう。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伊豆花織(プロフ) - Dorothyさん» コメントありがとうございます！！Wソウさん良いですよね〜最終章まで行かないとソウさん（ミドリ）を出せないのが難しい所ですから、めいいっぱい楽しんで下さい！ (2022年9月16日 21時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
Dorothy(プロフ) - 両方のソウさんの夢って中々ないので、最高に良かったです……両方推してる身なのでホントもうずっとドキドキしてました…… (2022年9月16日 18時) (レス) id: 7168971a27 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 甘党さん» ありがとうございます＜(_ _)＞のんびり投稿させて頂きます笑 (2021年11月17日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - いいえ！ごゆっくり更新なさって下さい、いつでも待ってますので！！ (2021年11月17日 18時) (レス) @page31 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 甘党さん» チマチマとしかあげられなくてすみません！！でも、焦らされた方が楽しいですよね笑。今後もミドリの接触もシンさんの嫉妬も盛り沢山だと思うので楽しみにして頂けたら幸いです！ (2021年11月16日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年10月21日 21時
