死にたくないので足掻きます。４【キミガシネ】

１９２話「メインゲーム２−７」 ページ46

Ｑタロウさんは私達とパソコンを取引した事を皆に誤魔化しながら説明し始めた。


地上脱出券と言うアイテムを得る為に...脱出して生き残るために...多くのメダルを集めていた事を...。


そして、決して私達に弱味なんか握られていないと...。


態々“弱味”を強調して言ったからか、それを見逃さないとでも言う様にサラちゃんは１階の監視カメラのデータをＱタロウさんに見せ付けた。


Ｑ「...！」


ナ「そ、そんな物があったんですかぁ！？」


サ「全部ハッキリ映ってました。
Ｑタロウさんが役職カードを配置したこと...。
そして、その姿をソウさんに見られていたことも...。」


シンさんが前に言っていた役職カードの仕掛け人は...Ｑタロウさんだったんだね。


皆がＱタロウさんを問い詰める。


しかし...Ｑタロウさんはそれに対して言い訳をする訳でもなく、帽子を脱ぎ...何も知らない振りをした。


Ｑ「監視カメラって...なんだ？
オレ達は散々１階を探索したハズぜよ。
監視カメラなんて誰か見つけたか？」


監視カメラをこれ迄に目にする事は無かった。
もしくは気付かなかった...。
まさか...首輪にカメラが仕組まれてる？


サ「それは...か、カメラを発見したかどうかは重要じゃありません...！
映像が残ってるんです...それが何よりの証拠です！！」


映像も信憑性は確かでは無い。


シンさんが見せられた過去の人工知能のテストデータをサラちゃん達が見つけたのかもしれない。


Ｑ「人形劇...ぜよ。
思えばオレ達は騙されてばかりぜよ。
ニセのレコ...ニセのミシマの人工知能...。
誘拐犯はいつでも好きにオレ達のニセモノを動かせる。
サラ、お前さんは騙されちまったみたいだな。

脚本：誘拐犯
演者：ニセモノ

すべて人形劇で織りなすフェイクムービーに！！」


人形劇ねぇ...。
でも、Ｑタロウさんが仕掛けをしたのは事実であるはずだ。


Ｑ「お前さん達が何を観たのかは知らんが...
ぜ〜んぶ罠ぜよ。いい加減学ぼうぜ。」


サ「しかし...！！」


ケ「...分が悪いね。
騙すためにニセモノを用意するのは...敵さんの上等手段だ。
...Ｑタロウのヤツ、侮れないよ。」


ソ「珍しく、言い負かされてるね。サラさん。」


Ｑ「とにかく、オレとソウの取引については話したぜよ！
そもそも、みんなでパソコンを見た後...オレはずっと気絶してたんだ。
オレより怪しいヤツは...他に居るハズぜよ。」


今度はＱタロウさんが気絶した原因である犯人について探る事になった。

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