死にたくないので足掻きます。４【キミガシネ】

１８９話「メインゲーム２−４」 ページ43

ア「......わかった。
いいだろう、それで貴様らの細い絆が守られるなら乗ってやろうじゃないか。」


アリスさんが納得したのを確認して、次の話に移ろうと話題の提供を持ちかけようとした時だった。


ア「その上で言わせてもらう。
ヒヨリソウ！！貴様が１番怪しい人間だと！！」


ソ「はぁ...？」


『えっ...待って下さい、アリスさん！
ソウさんはあんなにも脱出に貢献したじゃないですか！』


ア「...だが信用できない事に変わりわない。
素性も...何もかも不明だ！

貴様の口から正体を話さん限り、オレは貴様を...。」


シンさんの正体...。
そんな所から...疑っていたのか。


いや...おかしな事じゃない。
だって、アリスさんは本物の日和颯を知っているのだから...。


ソ「大丈夫だよ、Aさん。
......ボクが１人目の候補でいいよ。」


ア「え...ちょっと...。」


ソ「だってボク......身代だから。」


は...？


思いもしなかった...カミングアウト。


まさか...シンさんが？


ア「なによソレェ！？アンタ話聞いてた！？
役職の話は後って...。」


ソ「自分で告白しちゃダメなルールなんてあったっけ？」


いや、本物の身代なら告白なんて...しないよね？


ケ「なるほどねー...。」


ソ「ごめんね、ケイジさん。
あなたに主導権を握られるのはいい気がしなくてね。
そうだ！ボクが次に怪しい人間を指名するよ！
どう？」


サ「わかりました...議論が進むならどうぞ。」


ソ「冷静だね...サラさん。
ボクが指名するのは、カンナさ。」


カ「えっ...！？そんな...なんで...！」


今度は、シンさんが...カンナを...？


......カンナの事を守りたいシンさんが、カンナの事を指名する...理由...。


ソ「...みんなも、もう理解してるはずだ。
騙されやすくて、臆病で、能力不足。
同情以上に残す理由があるの？」


それって...いや、真逆...。


.........真逆...本当にカンナが身代を持ってるって言うの？


ア「アンタが利用したんじゃない！！」


カンナが身代を...？
カンナが...死ぬかもしれない？


そんな事を考えるくらいなら......カンナが最後に選ばれて、誰かとここから脱出する方が...何倍もマシだ...。


ケ「カンナちゃんに弁明の時間をあげるワケ...ね。」


ソ「...はぁ？」


ケ「いいよー。デスゲーム中のカンナちゃんの行動について、話し合ってみようか。
...信じるために...ね。」

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