死にたくないので足掻きます。４【キミガシネ】

１８４話「絶望」 ページ38

期待を胸に進んで行く私達を待ち構えていたのは...。




崩れた瓦礫の山だった。




脱出口のマークは瓦礫に埋もれてしまっている。



ソ「な...なんだよ...これ...！！」


出口が...塞がれている...。
一体...いつから...。


ソ「バカな...！！だってこれじゃあ...。
出口が...塞がってるじゃないか...！！」


せっかく...頑張って...セキュリティを解除したのに...。
そもそも...扉が無いなんて...。


『なんで...うそ...で...しょ...。』


あまりの衝撃に、床に散らばる瓦礫を気にする余裕も無く...床へ座り込んだ。


こうして......希望を持つのは簡単じゃないのに......それが崩れ去るのは一瞬だった...。


カ「そんな...！！」


ナ「ああ...あああ.........。」


ケ「.........。」


ア「ふざけるな...！！なんだこれはぁ...！！」


ギ「ボク達...帰れない...ニャン...？」


勘弁してよ...。
頑張ったのに...。
シンさんが...必死になって導いた糸口なのに...。


ソ「ウソだ...！！こんなの全部...ウソだ！！」


ガ「ウソではありません。
...これが皆様の追い求めた真実です。
外部から爆破し、物理的なフタをいたしました。
デスゲームが始まるよりもっと前に...。」


じゃあ、始めらか私達は無謀な事をしてたって言うの...？
あの時ガシューが言った“出口がない”ってのが事実だったの...？


『っ......！！ふざけないでよ！！』


耐え切れなかった。
コケにされた気分だ...。
ここまで感情的になって人を殺したいと思ったのは...初めてだ！！
思わず...服の中に手が伸びた。


ガ「...おっと、今度は持ってますよ。」


『っ...！！』


ガシューの手には拳銃が握られていて、それは私へと向けられた。
......これじゃあ、殺る前に殺られてしまう。


ガ「...ご無礼をお許しください。暴力は使いたくない。
...さあ皆様、夢を見るのはおしまいにしましょう。
勝つのです...！！勝者にこそ道は開かれる...！！

残り時間あとわずか...。
メインゲームまでの最後のひと時をお過ごし下さい。」


反抗すら...させてもらえなかった...。
私達は素直にメインゲームまでの時間を費すしか無いのだろうか...。



それぞれが行動を始めた。


サラちゃんは立ち尽くしている。
その時の表情は...醜く歪んでいた気がする...。

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