175話「逃走劇」 ページ29
ナ「......ごめんなさい...。」
ソ「うわっ...!!」
てっきり...シンさんにチップを渡すのだと思った。
しかし、予想と違ってナオちゃんはシンさんを突き飛ばし、パソコンを奪って何処かへと走り去ってしまった。
『えっ...?』
これは...シンさんの想定外?
それとも...作戦?
ギ「どういう事ニャン!?」
ソ「待てっ...!
チップもパソコンも...どこへ持って行くつもりだ...!」
ギ「サラ姉ちゃん、A姉ちゃん、追いかけようワン!
ロビーの方に行ったニャン!!」
『う、うん...そうだね。追いかけよう!』
.
.
ロビーにはガシューがいて、急いでいる私達を呼び止めた。
ガ「みなさん、どうしました?」
ギ「ニャ...!!邪魔するなワン!!
急いでるニャン!!」
ガ「おお、これは失礼しました。
しかし、急ぎ過ぎて転んでしまっては危険ですよ。」
謝る割には素直にどいてくれないみたい。
ソ「どいてよ、フロアマスターさん。
...これは何の時間稼ぎ?」
ガ「めっそうもない。
心配から、お声がけしただけです。...どうぞ。」
ガシューが塞いでいたのは寝室へ向かう道。
ナオちゃんは自分の部屋に戻ったのだろう。
ガ「.........。」
走りながら後ろを向いたらガシューが首を傾げていた。
不気味なその姿に...良い気分にはならない。
何を考えているのだろう。
.
.
『ナオちゃん!!』
ナオちゃんの部屋に皆で駆け込むと部屋には壊れてしまった筈のミシマさんのAIがあった。
.........しかも、シンさんが持っていたパソコンがコード等でセットされベッドの上に置かれている。
なるほど...ここでハッキングプログラムの出番って事なのかな?
シンさんの顔を見てみれば、バレないように顔を隠しつつも、したり顔だった。
全く...シンさんって人は本当に...演技が上手いですね...。
ナ「来ないでください!!」
それより...シンさんと協力してるって事は...ナオちゃんも頑張って演技してるって事になるよね...。
ミ?[おや?お客さんですか?
おお、サラさん達ではありませんか。]
ギ「ニャアァ!?おっさんのモニターワン!!」
ソ「レコさんに壊されたんじゃ...!」
ナ「先生はまた生き返ったんです...!
私達を守るために...!!」
ミ?[皆さんご安心ください。
私が脱出の手引きをいたします。]
カンナのお姉さんの偽造メッセージと言い、再び現れたミシマさんのAIと言い...組織は余程私達を絶望させたいみたいだね。
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伊豆花織(プロフ) - きてる©さん» 一気見ありがとうございます!!コメントまで嬉しいです!ここからも面白い話を更新出来るように頑張ります! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
きてる©(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!一気読みしてしまいました…💦更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 6a4605f739 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 望さん» 愛の告白…!!嬉しいです!期待の言葉ほど嬉しいものはありません!これからもバンバン投下していきますので心臓にはお気を付け下さい! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ホントに………好きです。愛してます。これからの展開が楽しみすぎて………ちょっと心臓が持たないです… (2021年9月20日 22時) (レス) id: 3d0f44108d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» 見てくれた上にコメントまで…!ありがとうございます!“ソウさん”との関係は今後も書いていく予定なのでご期待下さい! (2021年9月20日 18時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年9月9日 20時