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169話「キミの元へ1」 ページ23

ソウside

ボク達が見る事の出来なかった『紗良』フォルダの中の『※重要※人物調査データ』には......ボクが良く知るヒヨリくんの写真があった。


だからこそ、ボクは...動揺した。
彼は...ボクの友人だった。
そして......死んでしまっている。


サラ以外の皆も彼の事を知っているのか青ざめている。


......その中でも酷く混乱していたのはAだった。


何故?


......何て少し考えれば分かる。


Aにとって、彼は......大切な人...だったんだろう。


Aは過呼吸になりかけたまま、苦しそうな顔を隠すこと無く自室の方へと駆け出して行った。


...直ぐに後を追って話を聞きたい。
でも、やらないといけない事がある。


それが終わったら、Aの所に行こう。


ソ「ごめん、ボク...少しだけトイレに行ってくるよ...。」


ボクはトイレに行くと言って荒れた廊下へ向い、そこにあるもしもしボックスに入った。


Qタロウから貰ったメダルを50枚入れる。


ソ「サラとQタロウの役職交換を...。」


ボクが受話器でそれを伝えたら、直ぐに役職交換を示す音が鳴り響いた。
これでサラに身代が移った。


.


ナ「あ、あのぅ...ソウさん。」


荒れた廊下の入口ですれ違いざまにナオさんに声をかけられた。
目的の2つ目だ。


ソ「どうかしたのナオさん?」


ナ「じ、実は...私の部屋にミシマ先生の...AIがあるんです...。」


驚いた顔を見せつつ、話を続けてもらう。


ナ「AIのミシマ先生に言われたんです...ノエルさんの頭部にあるチップとパソコンを持ってくるように...。
最初は信じてたんです...でも、先生はそんな事言う人じゃないから...。」


ガシューの掌の上で踊らされてばかりいるボクじゃない。


ガシューでさえ知りえないパソコンの中のデータ。


皮肉だけど、ボクだけしかそれを解く事が出来ないと分かっていてカイさんが残したプログラム...上手い事使わせてもらうよ。


ソ「ナオさん、ボクはAIをハッキングできるプログラムを知ってる。
パソコンを後から持ってくるから...ノエルのチップを回収してくるんだ。」


ナ「わ、分かりました!」


ナオさんに作戦を伝えるとナオさんはこの場を離れ、その後にパソコンを持ってきたカンナが近くに来ていた。


カ「あ、あの...パソコン見終わったので持ってきました。」


ソ「ありがとう。そうだカンナちゃん...。」


カンナにもこの作戦に協力してもらおうと思ったけれど、パソコンをボクに渡すとさっさとどこかへ行ってしまった。

170話「キミの元へ2」→←168話「『紗良』フォルダ」



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伊豆花織(プロフ) - きてる©さん» 一気見ありがとうございます!!コメントまで嬉しいです!ここからも面白い話を更新出来るように頑張ります! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
きてる©(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!一気読みしてしまいました…💦更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 6a4605f739 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 望さん» 愛の告白…!!嬉しいです!期待の言葉ほど嬉しいものはありません!これからもバンバン投下していきますので心臓にはお気を付け下さい! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ホントに………好きです。愛してます。これからの展開が楽しみすぎて………ちょっと心臓が持たないです… (2021年9月20日 22時) (レス) id: 3d0f44108d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» 見てくれた上にコメントまで…!ありがとうございます!“ソウさん”との関係は今後も書いていく予定なのでご期待下さい! (2021年9月20日 18時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年9月9日 20時

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