死にたくないので足掻きます。４【キミガシネ】

１５９話「脱出計画」 ページ13

話が終わった後、少しするとカンナが到着したので遂に今後の計画に向けた作戦会議が始まる。


ソ「結論から言うと、この作戦会議はメインゲームに向けた生き残る為の作戦会議じゃなくて...ここから脱出するための作戦会議だ。」


それは...想像していなかった。


まさか...あのファイルに...！？


カ「本当に...ここから脱出出来るんですか？」


ソ「......多分...ね。
カイさんのパソコンにあったあのファイルは、組織の情報を吸収する為の...ハッキングプログラムだったんだ。」


『組織の情報を吸収...そんなに都合良く情報を抜ける物なんてありますかね？
...そんな都合の悪い物、徹底的に隠しそうだと思いませんか？』


ダメだ...ここで引っかかっちゃう...。
ここで立ち止まっている訳にはいかないのに...。


ソ「ヒントをあげるよ...A。
景品交換所にずっといたあの受付人形は人形じゃなくて、人間。
しかもカイさんの父親。
ノエルの製作者はガシューで、ノエルを殺したのもガシュー。
にも関わらず...ノエルの死体は部屋に置きっぱなし。」


『......ガシューはノエルに何かを仕込んでいて、その何かを私達にあえて残している？』


ソ「多分ね...。
ノエルには脱出の為の何かしらの情報が入ってる。
アイツの掌の上かもしれないけど、それを手に入れて解析する事が出来れば...脱出が現実的になる。」


カ「ソウさん...凄いです！！
一晩で解析したんですか！」


見えて来た...希望。
これに乗っからない訳が無い。


『つまり、ノエルからその情報の入った何かを入手してくればいいんですね？』


ソ「情報があるのは...頭部かな。
回収される前にボク達が回収するよ。

...ああ、そうだ。
ボクはサブゲームの探索中にモニタールームの上に隠し部屋があるのを見つけたよ。」


またしても隠し部屋。
隠す気あるのかな...？


カ「い、いつの間に...！
基本的にはカンナ達が一緒にいたのに...！」


ソウさん...監視の隙を見て、結構自由にしてたもんね。


『まあまあ、カンナ。
今思えば、隠し部屋を見つけたソウさんはお手柄だし...過去の事は水に流そう。
因みに...どんな部屋だったんですか？』


ソ「４つのモニターと真ん中に大きな肖像画があったよ。
このパソコンよりもスペックのいいパソコンもあったし...最後はあの部屋で解析をする事になりそうだね。」


成程...モニタールームの上か...。
確かに、あのダクトからは光が差し込んでいた気がする......。

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