147話「裁定の間7」 ページ1
ノ「諦めちゃダメだよテメーら!
まだチャンスは残ってるんだー!」
カ「ど、どういう意味ですか!」
ノ「毒針は全部で5本あるんだー!
時間ごとに1本ずつ発射される仕組みなんだけどさー1本の毒はそんなに濃くないんだよねー。」
ケ「まだ...助かる可能性はある...!」
ノ「まっ、最大で成人男性でも殺せるように設定されてるから...Aだったら...3、4本くらいなら耐えられるんじゃない?
...5本目はわかんないけどー。」
猶予は...あと2、3本...。
耐えたとして...助かるの?
苦しむだけ苦しんで......死ぬしか無いの?
レ「クソッ...!!クソヤロォ...!!
地獄に落ちやがれ!!」
『話し合い...続けて。
私は...まだ大丈夫だから...解決に導いて...!』
震えそうになる声を張り上げて、背中を押す事しか出来ない。
1本目とは言え...少しずつ、確実に身体を蝕んで行く毒に耐えながら、皆の話へ耳を傾ける。
先程の続きであるノエルこそがレコさんのニセモノだったのかを元に話し合いが進展するかのように思われたが、そうはいかなかった。
ノ「あの時のレコは本物だ。」
証拠とでも言うように手袋を外しながら言うノエル。
その手には傷が無くて、ノエルがモニターを破壊したとは言えなくなってしまった。
.
.
時間を無駄に消費したかのように思われたが、ケイジさんが“フロアマスターは肝心な部分ではウソがつけない”と導き出した。
それは本当の事みたいで、言い返せないノエルは怒りに震えていた。
ケ「手に傷を負ったレコが本物だったなら...誰がニセモノのレコだと思う、サラちゃん?」
サ「目の前のレコさんがニセモノ...?」
ミシマさんのモニターを破壊したレコさんが本物だったなら、必然とここにいるレコさんはニセモノって事になってしまう。
レ「はあ!?バカな事言うなよれ!」
サ「ですが、ノエルはモニターを殴り破壊したレコさんを本物だと言いました...。
なら...その時の傷のないあなたは...ニセモノだということになります...!」
レ「は...はぁぁ!?なんでそうなるんだよ!?」
サ「本物であることを証明できますか、レコさん!!」
レコさんは必死に言い訳をしている。
友達だとか仲間だとか...。
だけど...ここにいるレコさんがニセモノだとしたらその言葉は響いて来ない。
サ「なら...証明を...。」
ア「いい加減にさなさぁーーい!!!!」
追い詰めるサラちゃんを止めたのはアリスさんだった。
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伊豆花織(プロフ) - きてる©さん» 一気見ありがとうございます!!コメントまで嬉しいです!ここからも面白い話を更新出来るように頑張ります! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
きてる©(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!一気読みしてしまいました…💦更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 6a4605f739 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 望さん» 愛の告白…!!嬉しいです!期待の言葉ほど嬉しいものはありません!これからもバンバン投下していきますので心臓にはお気を付け下さい! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ホントに………好きです。愛してます。これからの展開が楽しみすぎて………ちょっと心臓が持たないです… (2021年9月20日 22時) (レス) id: 3d0f44108d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» 見てくれた上にコメントまで…!ありがとうございます!“ソウさん”との関係は今後も書いていく予定なのでご期待下さい! (2021年9月20日 18時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年9月9日 20時