105話「かくれんぼ」 ページ9
医務室を後にして、私達はモニタールームにある『かくれんぼ』に挑戦する事になった。
かくれんぼと言うと可愛らしい子供の遊びを想像するが...腐っても実際に人が死んでしまっているデスゲームのサブゲームの中で行われているデスアトラクション。
2人で合わせて4回見張りに見つかってしまうと本当に殺されてしまうみたい...。
サ「Aさん、私が先に挑戦してみても良いですか?」
『えっ...?
いいけど...サラちゃん、大丈夫?』
さっきまで結構辛い目にあっていたし、きっと疲れているはず。
サ「はい...!私にやらせて下さい!」
『...なら、お願いしようかな。』
申し訳ない気もするが、サラちゃんにメインで挑戦してもらう事にした。
アトラクションの会場に進むと矢張りここのアトラクションも中が暗くて、巨体の男性2人でも余裕で隠れられそうな大きな岩が1つと、3つのレバーがあった。
そこにサラちゃんと2人で隠れるとゲームがスタートした。
すると...1人の大きな鎌を持った男がフラフラと見張りをする様に歩いていた。
サラちゃんはその男に見つからない様に、1番近くのレバーを引きに行った。
順調に引いているとメーターも上がって行く。
すると...突然、顔面の皮が剥がれた男がこっちに振り返った。
想像しなかった形相に思わず冷や汗が顎を伝う。
サラちゃんも嫌な予感がしたのか急いで岩に戻ってきた。
そうして隠れている間にも、少しずつメーターが減って行く。
『サラちゃん...提案なんだけど、レバーを3つ共満遍なく引いてみるのはどうだろう?
見張りがあの男1人とは限らないし、1つクリアするにつれて見張りも増えそう...。』
サ「賛成です。
...今見張りをしてる1人でもすごくハラハラするんでその作戦で行こうと思います!」
気合いを入れると再びサラちゃんはレバーを引きに行った。
.
3つ共バランス良くレバーを引き切り、1つ目のメーターを最初にいっぱいにしてクリアした。
『!?』
すると空に白い逆さまになったお面が現れた。
...敵が増えるってのは予想通りだったみたい。
けれど...バランス良くメーターを貯めていたおかげで、白いお面が現れても、次の水色のスライムみたいな液体が空中に現れても、速やかにアトラクションを終わらせる事が出来た。
『やったね、サラちゃん!クリアだよ!』
サ「はい!やりました!クリアチップは分け合いましょう!」
クリアチップを1枚もらって、サラちゃんとはここで別れた。
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伊豆花織(プロフ) - ぬん。さん» コメントありがとうございます!偶然とは言え私の作品を見つけてくれてありがとうございます!更新頑張らせて頂きます! (2021年8月26日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん。(プロフ) - 初見です!キミガシネの夢小説が全然なくて困っていたのですが、偶然見つけて嬉しすぎて叫びました…!1から全部読ませていただきました!とても面白いです、更新頑張ってください!応援しています! (2021年8月26日 15時) (レス) id: fdbd1f8f99 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 名無しさん» 早速コメントありがとうです!!続編行けました!!これからもお願いしますね! (2021年8月21日 23時) (レス) id: a9a2642a4b (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ここでも失礼します〜 続編おめでとうございます!執筆お疲れ様です…!これからも応援しております! (2021年8月21日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年8月21日 21時