１３７話「解析」 ページ41
ソ「随分、楽しんでたみたいだね。」
皆と別れて自分の部屋に入るとソウさんが当然の様に私のベッドに座ってパソコンを操作していた。
『な、何故私の部屋に！？』
ソ「どうせAの事だから今夜も律儀にボクの部屋に来るつもりだったんでしょ？
今日も一体いつ寝落ちするのか分からないし...。
...だったら、ボクが最初からこっちの部屋に来た方がいいと思ってさ。」
別に...ソウさんが私と一緒の空間に居るのが嫌だったら、私は無理にソウさんと一緒に居るつもりは無いんだけどな...。
そう言おうと思っても、既にパソコンに集中してしまっているソウさんには届かないんだろうな。
『もう...。』
サブゲームが始まる前に１度だけしか使ってないこのベッドはキレイなまま置かれていた。
髪も身体もサッパリしているこの状態で眠れてしまったら、幸せなのに...。
ソウさんが頑張っている横でぐうすか眠れるほど呑気な性格では無い。
.
.
.
コーヒー片手に眠気と必死に格闘した。
一体...何杯飲んだだろうか。
コーヒーの為にロビーと自室を何度往復しただろうか。
さっきロビーに行った時には窓の映像が明け方の紫がかった空になっていた。
ソウさんも同じくらいコーヒーを飲んでいる。
眠そうではあるけれど、それ以上に例のファイルに集中しているのか目がギラギラしていた。
『ふぁぁ...。』
小さく欠伸をすればまた眠気が襲ってきた。
頬っぺを抓って寝ないように頑張る。
ソ「......！」
そんな時......ソウさんの手が止まった。
『そ、ソウさん...？』
どうしたんだろう。
何か不備があった？
ソ「った......やったよ！A！！！」
『え...。』
ソウさんが発したのは今までに聞いた事が無いほど大きな声だった。
周りは大丈夫かな？
...皆、まだ寝てるか。
ソ「遂にファイルを解析できたよ！！
あのファイルは.........。」
それに続く言葉は発せられなかった。
立ち上がったのと同時にソウさんはフラリと私に向かって倒れてきた。
『っ...！！ソウさん！！』
どうしよう...ソウさん！
...............？
あれ？寝てる？
ソ「すぅ......すぅ...。」
耳を寄せてみれば寝息が聞こえた。
...これ、寝てるよね？
『はぁ〜......。』
ビックリ...した。
ソウさんの思ったよりも軽い身体をベッドに引き上げて布団をかけて、私もベッドに沈み込む。
それと同時に激しい眠気が襲い、私も...意識が飛んで行った。
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伊豆花織(プロフ) - ぬん。さん» コメントありがとうございます！偶然とは言え私の作品を見つけてくれてありがとうございます！更新頑張らせて頂きます！ (2021年8月26日 21時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん。(プロフ) - 初見です！キミガシネの夢小説が全然なくて困っていたのですが、偶然見つけて嬉しすぎて叫びました…！1から全部読ませていただきました！とても面白いです、更新頑張ってください！応援しています！ (2021年8月26日 15時) (レス) id: fdbd1f8f99 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 名無しさん» 早速コメントありがとうです！！続編行けました！！これからもお願いしますね！ (2021年8月21日 23時) (レス) id: a9a2642a4b (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ここでも失礼します〜 続編おめでとうございます！執筆お疲れ様です…！これからも応援しております！ (2021年8月21日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年8月21日 21時
