１２７話「犠牲者ビデオ」 ページ31
１枚目を見終えて、もう１枚を見るのが怖くなった。
こっちのビデオにもまた別の犠牲者の死亡シーンが収められているんだろう。
それでも買った以上、見てみるべきだろう。
...勇気を出して、２枚目をセットする。
２枚目のビデオにはＱタロウさんには劣るものの、ケイジさんと並ぶくらい体格が良さそうな男性が壁に挟まれている姿が映っていた。
男「クソ...！！ふざけんじゃねぇぞ...！！
ざけんな！！ざけんなよ！！クソがっ！！
ぶっ殺してやる！！こんなこと仕組みやがったクソ野郎ども、全員！！
聞こえてんのか！！テメェら全員皆殺しだ！」
男「クソ...クソ...。
オレをなめやがったヤツ、みんなまとめてぶっ殺してやる...。」
ふと、この人をよく観察してみると...首輪が着いていなかった。
この人の発言的にも、反抗的な面が多いし、力ずくで外してしまったのだろうか？
男「うぅぅ...畜生...クズ共がぁ...。
...頼む...もう進めねえんだ...！止めてくれよ...壁を...。」
男「壁を...。」
強気な発言が目立つ中、最後に放った弱気な言葉を最期に男性は壁に押し潰された。
完全に閉じた壁から血が吹き出してきて、恐ろしいなんて言葉じゃ語りきれない。
最初の試練は２つ見ただけでも、相当殺意が高いと思われる。
まだ、最初の試練が分からない人はともかく...箱を運ぶだけのＱタロウさんや部屋から出るだけの私は最初の試練が優しすぎないだろうか。
...考えすぎても分からないものは分からないと割り切ろう。
.
.
.
ナ「Aさん...。」
モニタールームを出ようとしたところ、ナオちゃんがちょうど入ってきた。
『どうしたの？ナオちゃん。』
随分と震えてる...。
ナ「せっかくなので...集めたメダルで犠牲者ビデオを買ってみようと思いまして...。」
ナオちゃんも犠牲者ビデオを買うのか...。
...私が買わなかった分を一緒に見られないかな。
ナ「それでなんですけど...１人で買う勇気が無くて...良かったら一緒に来てくれませんか？」
『そう言うことだったら勿論、一緒に観ようか？』
景品交換所は私が買った分のクリアチップが追加されていて、犠牲者ビデオも１つ増えていた。
ナオちゃんが買ったのは、私が買わなかったビデオじゃ無くて新たに増えていたビデオだった。
よし、見よう。
そう声をかけようとしたとき...。
サ「ナオさん...それに、Aさんも...。」
サラちゃんだった。
『......。』
顔を合わせるのは気まずいので、逃げる事にした。
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伊豆花織(プロフ) - ぬん。さん» コメントありがとうございます！偶然とは言え私の作品を見つけてくれてありがとうございます！更新頑張らせて頂きます！ (2021年8月26日 21時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん。(プロフ) - 初見です！キミガシネの夢小説が全然なくて困っていたのですが、偶然見つけて嬉しすぎて叫びました…！1から全部読ませていただきました！とても面白いです、更新頑張ってください！応援しています！ (2021年8月26日 15時) (レス) id: fdbd1f8f99 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 名無しさん» 早速コメントありがとうです！！続編行けました！！これからもお願いしますね！ (2021年8月21日 23時) (レス) id: a9a2642a4b (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ここでも失礼します〜 続編おめでとうございます！執筆お疲れ様です…！これからも応援しております！ (2021年8月21日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年8月21日 21時
