121話「私の覚悟」 ページ25
『......大丈夫ですかね、カンナ。』
ソ「きっと大丈夫だよ。」
それよりも...カンナの試練の部屋って...もしかして、さっき入った部屋なのかな?
『あの...カンナのお姉さんのスマホって?』
ソ「あの部屋のベッドの下で見つけたんだ。
ボクが拾った時、書かれてた言葉はあまりにも酷い物だったよ。
組織の人間がカンナを追い詰めるためわざわざ酷い言葉にしたんだろうね。」
『そんな酷い言葉が書かれた物をカンナに渡すんですか...!!』
そんな事をしたら...今度こそ本当に...カンナの心が折れてしまう...。
ソ「ボクがカンナにそんな酷い事する訳ないでしょ。
ほら...見てご覧よ、ボクが書き換えたんだ。」
ソウさんに見せられたスマホを受け取り、内容を読む。
[生きて カンナ
あなただけでも
泣かないで
一緒に行けなくて
ごめんね
大好きだよ
カンナ]
...優しい言葉。
これを...ソウさんが...?
『......見せてくれて、ありがとうございます。
これを受け取ったら...カンナはきっと、喜びますね...。』
ソ「......。」
ソウさんは想像以上にカンナを大切にしている。
ソウさんの行動やこの文章からもそれがひしひしと伝わってくる。
『貴方は...きっと、優しい人なんですね。
......でも、これを機にサラちゃん達と本当に敵対する事になると思いますよ。』
サラちゃん達が隠し持っているパソコンを奪い取るんだ。そろそろ...私も覚悟を決めないと...だよね。
ソ「......Aはどうする。」
ソウさんはもう引き返せない所まで来てしまっている...。
今回の件で1度は信頼を取り戻したカンナも信じてもらえなくなるだろう......。
なら...私は......。
『......2人にばかり押し付ける事はしません。
私も...貴方と同様に皆の矢面に立つ覚悟が出来ました。』
ソ「......そっか。」
...ソウさんはどうしてあの人の名前を名乗って、演技なんてするんだろう。
いつか...素の貴方を見てみたい。
貴方の本当の名前を知りたい。
それは...私のわがままかな?
『きっと...来ますよね。
ケイジさんとサラちゃんは...。』
ソ「...取り戻しに来るだろうね。」
『力で奪い返されたら...私達は抵抗出来ません。』
ソ「問題無いよ。
ケイジの弱みは分かるから。」
メダルを全然交換してないケイジさん。
...ソウさんが考えてる事と私が想像した事は...きっと同じ何だろうな。
カンナが来るまで...待つしかない。
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伊豆花織(プロフ) - ぬん。さん» コメントありがとうございます!偶然とは言え私の作品を見つけてくれてありがとうございます!更新頑張らせて頂きます! (2021年8月26日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん。(プロフ) - 初見です!キミガシネの夢小説が全然なくて困っていたのですが、偶然見つけて嬉しすぎて叫びました…!1から全部読ませていただきました!とても面白いです、更新頑張ってください!応援しています! (2021年8月26日 15時) (レス) id: fdbd1f8f99 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 名無しさん» 早速コメントありがとうです!!続編行けました!!これからもお願いしますね! (2021年8月21日 23時) (レス) id: a9a2642a4b (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ここでも失礼します〜 続編おめでとうございます!執筆お疲れ様です…!これからも応援しております! (2021年8月21日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年8月21日 21時