118話「撃墜ハエ叩き」 ページ22
憩いの場にある『撃墜ハエ叩き』に向かう。
カ「.........。」
カンナの表情が硬い。
具合でも悪いのだろうか...?
『大丈夫...カンナ?』
カ「Aさん...。
実はカンナ、虫が苦手で...。
後半までこのアトラクションを残してたのは勇気が出なかったからなんです...。」
カンナはどうやら虫が苦手な様だ。
私も決して得意な訳では無いけれど、苦手なカンナの為にも頑張りますか...!
『大丈夫だよ...私に任せて!』
そうやってカンナを落ち着かせる様に背中を軽く撫でて、普段よく目にするハエ叩きよりも大きなハエ叩きを手にして会場へと歩いて行く。
.
1人目の赤いマントの召喚士が現れる。
当然、ハエ叩きと言うだけに数体のハエが召喚された。
これを制限時間内に退治すればいいみたい。
思ったよりもリアルなハエがそのまま大きくなっているので、見た目の気色悪さにゾワゾワとして腕に鳥肌が立つ。
でも、まあ初戦だ。
ボスも楽々と倒す事が出来た。
.
次に2人目の青いマントの召喚士が現れる。
今度召喚されたのは蜘蛛のようなアメンボの様な虫だった。
動きが素早くて苦戦させられたが、制限時間内に無事にクリア。
ボスの方が動きがゆっくりで簡単にクリア出来たのでラッキー。
カ「Aさん!次が最後の召喚士です!」
『大丈夫だよ、カンナ!
私がクリアしてみせるから!』
最後の3人目の召喚士はもはや何と表現すればいいのか...。
しかも召喚されたのは最早虫とは言えない。
大きな菌にギザギザの歯が生えている。
途中、その歯が襲いかかってきたが何とか叩き潰した。
攻撃を仕掛けて来る分動きは遅かった。
ボスは完全に食虫植物。
ハエ叩きの趣旨が変わってきてませんか?
ツッコミ所が多いアトラクションだったけれど、怪我なく帰還。
カ「Aさん、凄いです!カンナは手も足も出ませんでした!」
『カンナが無事で良かった。
クリアチップも分けたし、外に出ようか?』
.
.
憩いの場に戻る途中の道で確認しなくては行けない事を思い出した。
『そう言えばカンナ、クリアチップの枚数は足りてる?』
カンナはさっき交換したメダルがあるから足りなくてもクリアチップを購入出来るが、足りなくてサブゲームを失敗するのを考えるのは恐ろしい。
カ「はい、順調です!
このまま残りのアトラクションに挑戦すれば11枚ちゃんと手に入れられます!
『滞留エリア限界線』のアトラクションでソウさんが2枚譲ってくれたんです。」
その言葉を聞いて安心した。
ソウさんは何だかんだで、カンナに甘いから予想はしてた。
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伊豆花織(プロフ) - ぬん。さん» コメントありがとうございます!偶然とは言え私の作品を見つけてくれてありがとうございます!更新頑張らせて頂きます! (2021年8月26日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん。(プロフ) - 初見です!キミガシネの夢小説が全然なくて困っていたのですが、偶然見つけて嬉しすぎて叫びました…!1から全部読ませていただきました!とても面白いです、更新頑張ってください!応援しています! (2021年8月26日 15時) (レス) id: fdbd1f8f99 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 名無しさん» 早速コメントありがとうです!!続編行けました!!これからもお願いしますね! (2021年8月21日 23時) (レス) id: a9a2642a4b (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ここでも失礼します〜 続編おめでとうございます!執筆お疲れ様です…!これからも応援しております! (2021年8月21日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年8月21日 21時