１１７話「４人で交換」 ページ21
私達が荒れた廊下に着いた少し後にソウさんとサラちゃんが帰ってきた。
......一体、何を話していたんだろう？
ア「来たか...。
おっと、メダルの交換は４人でやるんだ。
千堂院 紗良、お前はどこかへ行くがいい。」
サ「は、はい...。」
サラちゃんはさっきの部屋を気にしているみたい。
......あの部屋にまだ何かあるのかもしれない。
けれど、チラチラとこちらを気にしながらもサラちゃんはロビーに戻って行った。
ソ「それじゃあ、交換を始めようか。」
ア「問題は何枚交換するか...だな。」
私の残りのメダル枚数は６０枚。
３人と２０枚ずつ交換したら、ちょうどいいのかな？
『２０枚ずつ交換しませんか？
６０枚減るのは痛いかもしれませんが、逆に自分の手元に６０枚来るのは結構いいかもしれません。』
カ「カンナはまだ少ししかメダルの交換出来てないので賛成です！」
基本的にソウさんと行動している時間が長いカンナは他の人と交換する機会も少なかったのだろう。
ソ「うん、それで良いと思うよ。アリスさんもそれで大丈夫？」
ア「...ああ、それで構わない。」
少し考えて頷くアリスさん。
何かを考え込んでいるみたいだけれど...アリスさんが提案したのだから、何かしら考えがあるんだろう。
私は財布の中からメダルを取り出し、６０枚を３つに分け、３人と交換をした。
“メダルの重み”が“信頼の重み”とでも言うのだろうか...。
この短い期間に異常と言える様な発達した技術を見せ付けてきたのだから、メダルの管理もタブレットのような物で行ったら良いのに...。
『無事に交換出来ましたし、何時までもここにいる訳にもいかないので解散しますか。』
私の発言で自然と解散になった。
この後の事を考えているとソウさんにコソッと耳打ちされた。
ソ「ねえ、A。
カンナの事を少しだけここから連れ出して欲しいんだけど。」
カンナに知られてはいけない事があるのだろうか。
だったら、カンナをアトラクションにでも誘ってみようかな。
カ「Aさんはこの後どうしますか？」
ソウさんと私の話が終わるのを計らって、私が話しかけるよりも先にカンナが声をかけてくれた。
『私は早めにアトラクションをクリアしたいから残り３つを今日中に終わらせようと思うよ。』
カンナが一緒にアトラクションに行きたいと言ったので、それぞれがやったアトラクションとやってないアトラクションを比べた。
カ「カンナとAさんがお互いにクリアして無いのは『撃墜ハエ叩き』だけですね！
行きましょう！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伊豆花織(プロフ) - ぬん。さん» コメントありがとうございます！偶然とは言え私の作品を見つけてくれてありがとうございます！更新頑張らせて頂きます！ (2021年8月26日 21時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん。(プロフ) - 初見です！キミガシネの夢小説が全然なくて困っていたのですが、偶然見つけて嬉しすぎて叫びました…！1から全部読ませていただきました！とても面白いです、更新頑張ってください！応援しています！ (2021年8月26日 15時) (レス) id: fdbd1f8f99 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 名無しさん» 早速コメントありがとうです！！続編行けました！！これからもお願いしますね！ (2021年8月21日 23時) (レス) id: a9a2642a4b (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ここでも失礼します〜 続編おめでとうございます！執筆お疲れ様です…！これからも応援しております！ (2021年8月21日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年8月21日 21時
