１１６話「手を繋ごう」 ページ20
ソウさんの部屋に戻ろう。
仮病であるにも関わらず、アリスさんにずっと見張られてベッドに横になってるのはキツいだろうし。
.
部屋に入れば、横になったソウさんと椅子に座ったアリスさんが居た。
『こんにちは、アリスさん。
...ソウさんはまだ寝てますか？』
ア「あぁ、お前か...。ヒヨリ ソウならまだ...。」
ソ「起きてるよ、Aさん。」
アリスさんの言葉を遮って、ソウさんがムクリと身体を起こした。
『起きてたんですね、体調はどうですか？』
ソ「横になってたから大分良くなったよ。
...そうだ！
カンナちゃんが多分例の気になる部屋にいるから迎えに行こうと思うんだけど...どうかな？」
ア「ちなみに、木津池 神奈を誘ったらオレ達でメダルの交換をするつもりだ。」
きっと今朝言っていた部屋の事だろう。
...カンナもその部屋を知っていたのなら、サラちゃんを誘ってそこに行った...？
さらに、アリスさん提案のメダル交換。
『...そうですね。行ってみましょうか。』
.
.
荒れた廊下にはいくつか通路があって、その中の奥の通路に繋がっているらしい。
真っ暗な道を歩いて行く。
奥に進むと少し光が漏れていた。
するとそこからカンナの声が聞こえて来た。
カ「だ、誰かそこにいるんですか！」
ソ「あ、ああ...驚かせちゃったかな...。
呼びに来たんだよ、カンナちゃん。」
サ「ソウさん...！？」
ア「フン...ずいぶん暗い通路だったな。」
『ふふっ...カンナ、私もいるよ。』
カ「あ...アリスさんと...Aさんまで...。」
２人がいた部屋には２つのベッドが置かれていた。
やっぱり、２人でここを探索していたみたい。
ア「木津池 神奈...喜べ、オレ達４人でメダルを交換しようじゃないか。」
カ「え...？メダルを...？」
急に切り出したアリスさんにカンナは付いて行けないみたいで、アワアワしてる。
ソ「うん。
...こんな所で話もアレだから...とりあえず戻ろうよ。」
カ「わ、わかりました...。
あの...ありがとうございました...サラさん。」
カンナは私の所に駆け寄ってきて、腕をギュッと掴んで来た。
カ「...えへへ。」
可愛い...。
『どうしたのカンナ？随分甘えん坊だね。』
カ「さっき、ここに来る時にサラさんと手を繋いだんです。
...だからAさんとも手を繋ぎたいと思って...。」
何だか妹が出来たみたい。
『それは嬉しいな...じゃあ、手を繋ごうか？』
カ「はい！」
暗い道だったけど、カンナが隣で嬉しそうに話しかけて来たので何だか楽しく思った。
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伊豆花織(プロフ) - ぬん。さん» コメントありがとうございます！偶然とは言え私の作品を見つけてくれてありがとうございます！更新頑張らせて頂きます！ (2021年8月26日 21時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん。(プロフ) - 初見です！キミガシネの夢小説が全然なくて困っていたのですが、偶然見つけて嬉しすぎて叫びました…！1から全部読ませていただきました！とても面白いです、更新頑張ってください！応援しています！ (2021年8月26日 15時) (レス) id: fdbd1f8f99 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 名無しさん» 早速コメントありがとうです！！続編行けました！！これからもお願いしますね！ (2021年8月21日 23時) (レス) id: a9a2642a4b (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ここでも失礼します〜 続編おめでとうございます！執筆お疲れ様です…！これからも応援しております！ (2021年8月21日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年8月21日 21時
