１０８話「寝る？」 ページ12
汗臭く...無いかな。
ここに来てから大体２、３日...さっきギン君と思いっきり走り回ったし...お風呂にも入れてないし...。
ソ「そうだ、今のうちにAに話しておきたい事があるんだけど...。」
『は、はい！？』
あああ...声がひっくり返ったぁ...。
この状況に意識してるのバレバレじゃん...。
ソ「大丈夫...？
それでなんだけど...どうして午前中にボクの手を......振り払ったの...？
演技中とは言え結構ショックだったんだけど...。」
午前中、ソウさんが記憶喪失の演技を始めた時の事を思い出す。
私はしばらく顔を見たくないとソウさんから逃げてきてしまった。
『...うっ...すみません...。』
ソ「それに...ケイジに色目まで使って信頼寄せようとしてるし...。
......もしかして、ケイジの事が好きなの...？」
へ？
『な、何言ってるんですか！？
べ、別にケイジさんの事なんて好きじゃありません！
第一、ソウさんが言ったんじゃ無いですか！皆に聞こえるように思いっきり叫べって！
私は...それに従っただけで...。
たまたま１番に来たのがケイジさんってだけですよね！』
確かに...ケイジさんは困った時に助けてくれる事が多い。
少ないけれど過去の話もしてくれた。
知らず知らずの内に惹かれているのかもしれない。
対して...ソウさんとは作戦や策略だったりで、普通の会話はあまり無い。
ソ「ケイジは地味に鋭い所があるからさ、ケイジ以外から信頼は集めなよ。」
ソウさんは自分勝手だ。
私の行動まで制限して...。
『もう、何なんですか！？
ソウさんが...分からないです！』
ソ「今は...分からなくても良いよ...。
Aは周りに...ボクに良いように利用されてたって思われていればいい...。」
じゃあ、なんで...そんな暗い顔をするの？
こっちまで辛くなるじゃん。
私に...私に話してくれたらいいのに...。
でも...ソウさんはまだ話してくれないんだろうな...。
ソウさんにとって...私がもっと信頼出来る相手になれたら...。
私、何考えてるんだろう...。
寝よう。
ソウさんが座っている場所の隣に横になる。
ソウさんを見ないように、窓の方を向いて...。
私が横になるとソウさんもベッドに入ってきた。
同じく、私の方を見ないように扉側を向いている。
向かい合っている背中から、触れ合っている訳でも無いのに、ソウさんの体温が感じられる。
.........なんだろう、物凄く...眠いや...。
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伊豆花織(プロフ) - ぬん。さん» コメントありがとうございます！偶然とは言え私の作品を見つけてくれてありがとうございます！更新頑張らせて頂きます！ (2021年8月26日 21時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん。(プロフ) - 初見です！キミガシネの夢小説が全然なくて困っていたのですが、偶然見つけて嬉しすぎて叫びました…！1から全部読ませていただきました！とても面白いです、更新頑張ってください！応援しています！ (2021年8月26日 15時) (レス) id: fdbd1f8f99 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 名無しさん» 早速コメントありがとうです！！続編行けました！！これからもお願いしますね！ (2021年8月21日 23時) (レス) id: a9a2642a4b (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ここでも失礼します〜 続編おめでとうございます！執筆お疲れ様です…！これからも応援しております！ (2021年8月21日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年8月21日 21時
