７話「身体探し」 ページ8
ケ「それじゃあ、箱の扉を開けてみようか。」
鍵について確認を終えた所でケイジさんが皆に声をかけながら、黄色い箱を器用に開けて行く。
開けた後、しばらく箱の中身を注視するケイジさんの元へサラちゃんが近付いて行くと...中から何かが転げ落ちて来た───
その中身の正体は......人間の、生首...っ！？
『っ.......！』
見ない方がいいとケイジさんは言っていたが...正にその通りだった。
驚きで...思わず、声が漏れてしまった。
ソ「大丈夫だよ、Aさん。
きっと、その生首は...人形の物だろうからね。」
驚いた瞬間をソウさんにはしっかりと見られていたのか、クスクスと小さく笑い声が聞こえて...安心させる様な声色で恐らく真実であろう事を教えてくれた。
確かに...よく見て見れば、人間の生首と言うには違和感があり過ぎる程の物だった。
その事実に少し安心して、箱の中の方も調べて見れば...その中には手紙も入っていた。
［カラダを見つけて
ワタシを帰して
テもアシもないから］
とても...不気味な手紙ではある。
罠と言った可能性や私達を不安にさせる要素かもしれないけれど...既に犠牲者が出ている以上、冗談として捉える事は出来ない。
ソ「そろそろ...この部屋以外も探索してみようか？」
ソウさんの言う通り、ここから脱出するための手掛かりを探す必要があるだろう。
危険を恐れて行くべきでないと言う人もいれば、何かしらヒントを探す為に探索をしたい人もいた。
レ「ナオと私でカンナを診ておくよ
お前ら危険だったらとりあえずここに戻って来い。
...A、お前はどうする？」
カンナちゃんの事は...凄く気になる。
でも、探索に人手も必要だよね。
...よしっ。
『レコさん、私も探索に加わろうと思います。
申し訳無いですが、カンナちゃんの事お願いしても大丈夫ですか？』
レ「あぁ...任せてくれ！
カンナの事は私とナオでちゃんと診ておくから、Aも気を付けろよ！」
ギン君とミシマさんがペアを組んだのを見て...そちらへ加えてもらおうと踏み出しかけた時、サラちゃんとソウさんに声をかけられた。
サ「Aさん...！
良かったら私達と一緒に行動しませんか？」
探索に加わっている女の子は私を除けばサラちゃんだけ。
ソウさんの事は...私目線からして、警戒している。
成程、２人に加わるのもいい手かも知れない。
『誘ってくれてありがとう、サラちゃん！
......ソウさん、私もご一緒しても大丈夫ですか？』
ソ「勿論だよ！
...よろしくね、Aさん！」
......そういう事で、この３人で行動を共にする事にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 119人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伊豆花織(プロフ) - にしんさん» ぜひ楽しんで行って下さい！！少し気に入らない所を修正したり、付け加えたりしてます！ (7月7日 20時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - あれ、久しぶりに見に来たら更新され直してる？ せっかくの機会なのでもう一周いってきます/(・ω・) (7月7日 20時) (レス) id: 5ae1833e01 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - りのさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂いてるみたいで、こっちも嬉しいです！ (2022年2月12日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
りの - ソウさん推しの私はすごいニヤニヤしておりましたありがとうございます (2022年2月11日 21時) (レス) @page50 id: 751eb34a5f (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 椿さん» 私も迷う事無き夢女子です笑今、何処まで読んで頂けたのか存じませんがランマルについては話の都合上中々絡ませられていないのでごめんなさいと言っておきます！！ (2021年11月23日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年7月21日 3時
