６話「最初の試練」 ページ7
余りにも大きく取り乱したカンナちゃん。
尋常じゃ無いその様子は...次第に落ち着きを取り戻してきた私達の心をざわつかせるには十分な驚きだった。
ケ「...とりあえず、あれだ
お互いにここで手に入れた物を確認しないか？」
Q「ザッツちょうどええ。
言おうと思ってたんさ、こんなもん拾ってよお」
ヒョイッ...と目前に出される箱。
ギ「でっかい箱だニャン！」
大きさを大体で表すのなら...スイカが丸々１つ入ってしまうほど大きな箱。
一瞬小さく見えた理由は...身体が大きなQタロウさんが持っているからであろう。
良く観察してみれば...その黄色い箱には出っ張りがあり、鍵穴のようなものが４つある。
ソ「これは...最初の試練で...？」
Ｑ「そうじゃ。
むしろこの箱を持っていくんが最初の試練の内容だったんやが...。」
なるほど...。
サラちゃんやカンナちゃん達の様な命の危険のある最初の試練もあれば、私やＱタロウさんみたいに命の心配無い最初の試練もある訳だ...。
ケ「サラちゃん、何か手はないかな。」
ケイジさんに突然尋ねられたサラちゃんは、戸惑いつつも...制服のポケットの中から先が緑に変わった赤い鍵を取り出して、箱の穴へと差し込んだ。
それを確認した後、続く様にしてナオちゃんも納得した表情で持っていた鍵を箱に使った。
ここで共通しているのが同じ試練を受けている事だとしたら、カンナちゃんもサラちゃんやナオちゃん達と同じ鍵を持っているかもしれない。
そう思いながら、カンナちゃんの制服のポケットを探ってみると...私の物と同じ赤い鍵が見つかった。
それを同じ様に箱に差し込む。
ケ「...鍵が１つ足りないね。」
ナ「ま、まさか...試練クリア出来なかった人がいて鍵が足りないとか！？」
ザワッ...と皆の動揺が伝わって来る。
早く、私の鍵も使わないと...。
『安心してください！
最後の１本は...恐らく私が持ってる鍵です！』
ポケットから赤い鍵を出して、同じ様に箱に差し込んだ。多分これで問題無く箱は開くだろう。
.
.
.
.
だけど...周りの反応が変な感じ。
サ「あ、あの...もしかして、Aさんも私達と同じ試練を受けて......その、相方さんを...」
申し訳なさそうに状況を尋ねてくるサラちゃん。
多分...カンナちゃんと同じかもしれないと誤解されているんだろう。
『心配してくれてありがとう、サラちゃん。
でも...大丈夫だよ。
この鍵は私の最初の試練の部屋の机に置かれてたの。
誰かと一緒に受けた訳じゃなくて、Ｑタロウさんみたいにこの鍵を持ってくるのが最初の試練だったのかもね。』
ふぅ...。
やっと、空気が緩んだ。
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伊豆花織(プロフ) - にしんさん» ぜひ楽しんで行って下さい！！少し気に入らない所を修正したり、付け加えたりしてます！ (7月7日 20時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - あれ、久しぶりに見に来たら更新され直してる？ せっかくの機会なのでもう一周いってきます/(・ω・) (7月7日 20時) (レス) id: 5ae1833e01 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - りのさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂いてるみたいで、こっちも嬉しいです！ (2022年2月12日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
りの - ソウさん推しの私はすごいニヤニヤしておりましたありがとうございます (2022年2月11日 21時) (レス) @page50 id: 751eb34a5f (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 椿さん» 私も迷う事無き夢女子です笑今、何処まで読んで頂けたのか存じませんがランマルについては話の都合上中々絡ませられていないのでごめんなさいと言っておきます！！ (2021年11月23日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年7月21日 3時
