4話「自己紹介」 ページ5
サ「あの、準備出来ました。」
私達の様子を確認してか、サラちゃんは男性にOKの合図をした。
?「オーケー。
えー...つーワケで、オレ達はお互いをよく知るべきだと思いまーす。」
?「にゃんでー?
知らないおじさんに個人じょーほー教えたらいけないってママに言われてるワン。」
随分と変わった格好をしているから、考え方も変わった子なのではないだろうかと予想したけれど...随分きちんとした子だ。
『君はお母さんの言いつけをしっかり守ってて偉いね!
だけど...今は、皆が皆どうしたらいいか困ってる状況なんだ。
どうだろう...自己紹介に協力してくれる?』
?「ならば我々大人が怪しい人間でないことを証明しなくてはなりませんねぇ...ククク。」
?「うわぁ...怪しいワン。
でも、姉ちゃんの言うことは確かだニャン!」
男の子を見る男性の姿は...内股で、前屈みになりながらニヤニヤと笑ってる。
その様子は...確かに怪しくも見えてしまう。
?「仕方ありませんね、何から話せばいいでしょうか。」
?「なーに、簡単なことでいい。
名前と職業...順番に言ってみよー。」
サ「はい、それがいいですね。」
うん、妥当だよね。
分かりやすくかつ、シンプルだし。
?「警戒してるヤツは後回しでいい。
言ってもいいヤツは挙手してくれ。」
別に警戒している訳でも無いし、今は少しでも情報が欲しい。
協力出来る事があるならば、積極的に参加しよう。
ミ「はい、私は三島和己。
とある高校で教師をやっておりますねぇ...ククク...。」
へえ...高校教師なんだ。
でも、案外こう言う先生の方がいい先生だったりするんだよね。
レ「...私は八分雨澪子だ。
...シンガーソングライターだ」
パンクな格好をした派手なメイクの女性はレコさんと言い、有名なシンガーソングライターみたい。
ざっと見た感じ、私と1番歳が近い気がする。
・
・
こうして、何人かの自己紹介が終わった。
他にも手を挙げていた赤いエプロンの男性は主夫のカイさんで、筋肉ムキムキの赤い髪の人はQタロウさんらしい。
一通り立候補した人の自己紹介が終わったみたいなので、私も自己紹介を始める。
『私は星宮叶です。
職業ではありませんが、今大学4年生です。』
?「じゃあ、A姉ちゃんワンね!
よろしくワン、A姉ちゃん!」
『うん、よろしくね。』
素直に好意を伝えてくれるのは...嬉しいね。
そして、私の後に積極的に自己紹介を続ける人はいないらしく...サラちゃんが中心になって、皆に話を聞き込み始めた。
矢張り、サラちゃんの目にも...震える女の子が入った。
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伊豆花織(プロフ) - にしんさん» ぜひ楽しんで行って下さい!!少し気に入らない所を修正したり、付け加えたりしてます! (7月7日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - あれ、久しぶりに見に来たら更新され直してる? せっかくの機会なのでもう一周いってきます/(・ω・) (7月7日 20時) (レス) id: 5ae1833e01 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - りのさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂いてるみたいで、こっちも嬉しいです! (2022年2月12日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
りの - ソウさん推しの私はすごいニヤニヤしておりましたありがとうございます (2022年2月11日 21時) (レス) @page50 id: 751eb34a5f (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 椿さん» 私も迷う事無き夢女子です笑今、何処まで読んで頂けたのか存じませんがランマルについては話の都合上中々絡ませられていないのでごめんなさいと言っておきます!! (2021年11月23日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年7月21日 3時