３８話「心配」 ページ39
サラちゃん...ケイジさんの順番で部屋の外へ出ていく中、ソウさんは先程サラちゃんが触れていたカードを机の下のから拾ってポケットにしまっていた。
そのカードを盗み見ると身代と書いてあった。
作戦自体は...まだ実行していないと言う事だろう。
まさか...サラちゃんにあえて見せるようにして置いていたのだろうか？
ソ「ボク達も行こうか、Aさん。」
そして...ソウさんが部屋を出ていく時、私は無意識の内にソウさんの上着を引っ張ってしまっていた。
ソ「な、なに...！？」
『あ......。
な、なんで...だろう？』
上着から手を離した後...
勝手に動いた自分の腕を握ったり開いたりして、確認してみるものの...理由が分からなかった。
ソ「ほら...問題が無いなら、早く行くよ。」
ソウさんは...背を向けて扉の方に向かってしまう。
そんな突き放す様な言い方しなくても、良いのに...。
『貴方に...言いたい事はあります！
お願いですら、心配かけないで下さい...！
本気で...
本気で...心配したんですよ...。
貴方が、死んでしまったんじゃないかって...！』
倒れて床に伏すソウさんを見た時...全身から血の気が引いて行くように感じた。
関わりは隠さないといけないのに...
不安で...不安で...駆け寄ってしまった。
ソ「心配かけて...ごめんね。
パソコンを調べるのに夢中になってて...背後か疎かになっていた。
ボクの不注意だ。」
『一体...何があったんですか？
この状況でパソコンの内容を知られる事を恐るなんて......
誘拐犯側の仕業としか考えられません！』
もしかしたら、本当に...私達の中に誘拐犯側の人間が紛れ込んでいるのかもしれない......。
ソ「後で...ちゃんと説明するよ。
ほら、２人でいるのは...マズイでしょ？
サラさん達に着いて行こうか。」
本気で心配する私を慰める様にして頭を撫でてくれた後、腕をゆっくりと引いて...私達もサラちゃん達の後を追う事になった。
.
.
部屋を出れば、先程まで消えていた電気は復旧していた。
食堂にまで戻れば...カイさんが立っていて、サラちゃん達と会話をしていた。
カイ「おや、サラさん達。」
サ「カイ...さん...！」
カイ「はい、カイさんです。
...どうかしましたか？」
ケ「ちょいとそろそろ集合しようって話になってね。」
カイ「そういえば先ほど、ジョーくんにバーで集合するように言われました。
電気も復旧しましたし、みんなで参りましょうか。」
カイさんとも合流し、ジョー君が呼んでいる───例の気を失ったままの男性がいるバーへ皆で向かう事になった。
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伊豆花織(プロフ) - にしんさん» ぜひ楽しんで行って下さい！！少し気に入らない所を修正したり、付け加えたりしてます！ (7月7日 20時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - あれ、久しぶりに見に来たら更新され直してる？ せっかくの機会なのでもう一周いってきます/(・ω・) (7月7日 20時) (レス) id: 5ae1833e01 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - りのさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂いてるみたいで、こっちも嬉しいです！ (2022年2月12日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
りの - ソウさん推しの私はすごいニヤニヤしておりましたありがとうございます (2022年2月11日 21時) (レス) @page50 id: 751eb34a5f (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 椿さん» 私も迷う事無き夢女子です笑今、何処まで読んで頂けたのか存じませんがランマルについては話の都合上中々絡ませられていないのでごめんなさいと言っておきます！！ (2021年11月23日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年7月21日 3時
