３７話「気絶」 ページ38
私達が階段を下って、広間に降りれば...パッと電気が消えてしまった。
『暗い...。』
ケ「あれ...電気が消えてる？」
サ「おかしいですね...。」
はぐれないように４人揃って１階の部屋を見回ってみる。
１つ１つ、部屋の中を覗いてみれば...電気の着いている部屋もあったけれど、大抵の部屋は電気が消えてしまっていた。
そして...最後に状況確認も含めて、ソウさんのいる隠し部屋へ向かう事にした。
.
.
.
部屋はやっぱり暗い...。
それでも、机の上のライトは健在でその光を元に探ってみれば......床に倒れているソウさんの姿があった。
『...っ......！？
ソウさん...！！！』
そんな、ウソでしょ...？
まさか...ソウさんが...！？
震える手で身体を揺らしても...全く反応の無いソウさんに最悪の想像がよぎってしまう。
ケ「...大丈夫だよ、Aちゃん。
息はある。
おーい、しっかりしろ。」
息はあるという言葉を聞いて肩の力が抜ける。
関わらないように...って言っておきながら、こんな風に駆け寄って心配してたら怪しまれちゃうかな。
『ソウさん。
何があったんですか...。』
倒れた衝撃でニット帽が外れてしまったのか、直接目に入るソウさんの頭に触れれば...たんこぶが出来ていた。
部屋を探しているサラちゃんの様子を見ていると、ソウさんが突然ムクリと起き上がった。
『！？』
ソ「しー...。」
あまりにも急過ぎて声も出なかった。
頭を誰かに殴られて気絶していたのは確かみたいだけど、私達がここに入ってきた時は既に意識があったのだろうか？
ソ「サラ。」
ソウさんが油断してるサラちゃんの背後で名前を呼ぶと...手に持っていた何かを慌てて机の下に隠していた。
サ「そ...ソウさん...！
気が付いたんですね！」
ソ「うっ...！！
いてて...ボク...気を失ってたのか...。」
『本当に...大丈夫ですか...？
血は出てないとは言え、たんこぶが出来るくらい強く殴られているんですよ...。』
ソ「ひどいよ...誰がそんなことを...。
ああ...やられた...！
パソコンがない...！」
あ...全然、気付かなかった...。
ソウさんの言動は演技臭いけど...
頭を誰かに殴られた事もパソコンを奪われた事も紛れも無い事実。
サ「持ち去られたんでしょうか...。
ソウさん、パソコンについては何か分かりましたか？」
ソ「...何も...わからなかったよ。
パスワードも...中身のデータも...。」
ケ「よほど不都合なものだったんだね。
混乱に乗じて、１階にいる誰かが奪い取ったんだ。」
『...皆と合流しましょう。
そろそろ気を失った男性が目覚めたかもしれませんし。』
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伊豆花織(プロフ) - にしんさん» ぜひ楽しんで行って下さい！！少し気に入らない所を修正したり、付け加えたりしてます！ (7月7日 20時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - あれ、久しぶりに見に来たら更新され直してる？ せっかくの機会なのでもう一周いってきます/(・ω・) (7月7日 20時) (レス) id: 5ae1833e01 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - りのさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂いてるみたいで、こっちも嬉しいです！ (2022年2月12日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
りの - ソウさん推しの私はすごいニヤニヤしておりましたありがとうございます (2022年2月11日 21時) (レス) @page50 id: 751eb34a5f (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 椿さん» 私も迷う事無き夢女子です笑今、何処まで読んで頂けたのか存じませんがランマルについては話の都合上中々絡ませられていないのでごめんなさいと言っておきます！！ (2021年11月23日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年7月21日 3時
