３６話「言いたくない事」 ページ37
ケ「ナオちゃん...いないねー。
２階はハズレだったのかな。」
もしかしたら、２階には行かずに１階の何処かに隠れているのかもしれない。
どうだろう...ジョー君は見つけられたかな？
サ「ナオさんは無事だと思いますか？」
サラちゃんがおもむろに話し始める。
確かに、流れてきた放送を無視してミシマさんを抱えて何処かに消えてしまった。
怖い目にあっていないだろうか...余計に心配だ。
ケ「１階に居るなら無事じゃないかなー。
たぶん。
...でも、心の方はケアが必要だ。」
『ナオちゃんにとって、ミシマさんは大切な人でしたからね...。』
サ「そういえばケイジさんも...さっき憧れの人がいたと言ってましたね。」
サラちゃん何聞いてるの...！？
そこ、デリケートな所じゃない？
『さ、サラちゃん...？』
ケ「...言ったっけ？」
サ「...はい。
もしかして...言いたくないこと...ですか？」
ケ「はっはっは！
キミは本当に頭がキレる。」
『でも、私も気になります...。
貴方がどんな人なのか......。
でも、話したくないんですよね？』
ケ「うん、話したくないねー。」
サ「じゃあ、もう聞きません。」
『そうだね。
無理矢理聞き出してもいい事は無いし。』
...なんだろうなこの２人のテンポ。
重い話をしている割には軽いんだよね。
ケ「...はっはっは！
やっぱおもしれーなーキミ達は。
クク...わかった、こうしよう。
メインゲームとやらを生き残ったら教えてあげるよ。」
サ「え......。
やっぱり...メインゲームは...行われてしまうのでしょうか...。」
ケ「...回避は難しいだろうね。
そんなのを許すやつらじゃない。
そして始まってしまえば...みんな本気だ。
それに、おまわりさんも...死にたくないんだ。」
サ「ケイジさん...私も死にたくないです。」
『勿論...私もです。
まだまだやり残した事が沢山あるし...。』
ケ「死にたいヤツなんていないさ。
...きっと醜い争いになる。
...お互いがお互いを大嫌いになるかもしれない。
それでも、もし生き残っておまわりさんにまだ興味があれば...２人にだけは教えてもいいよ。」
『......きっと私達は大丈夫です。
こんな所で死ぬ事なんて...出来ないから。』
それに...
作戦が上手く行ったのならば、メインゲームで犠牲になる人はソウさんが言っていたあの２人だから...。
ケ「うん、そうだね。
でも...２人共、覚悟だけは決めておくんだよ。」
気まずい雰囲気の中...私達の会話は収束した。
ナオちゃんへの心配もあるし、気を失った男性も気になった事もあり...１階へ戻る事にした。
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伊豆花織(プロフ) - にしんさん» ぜひ楽しんで行って下さい！！少し気に入らない所を修正したり、付け加えたりしてます！ (7月7日 20時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - あれ、久しぶりに見に来たら更新され直してる？ せっかくの機会なのでもう一周いってきます/(・ω・) (7月7日 20時) (レス) id: 5ae1833e01 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - りのさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂いてるみたいで、こっちも嬉しいです！ (2022年2月12日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
りの - ソウさん推しの私はすごいニヤニヤしておりましたありがとうございます (2022年2月11日 21時) (レス) @page50 id: 751eb34a5f (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 椿さん» 私も迷う事無き夢女子です笑今、何処まで読んで頂けたのか存じませんがランマルについては話の都合上中々絡ませられていないのでごめんなさいと言っておきます！！ (2021年11月23日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年7月21日 3時
