33話「回収」 ページ34
取り敢えず...この男性の事は置いておき、未だにミシマさんの遺体の傍から離れられずにいるナオちゃん達の事を見る。
『ケイジさん
ナオちゃんとギン君は...ずっと......?』
ケ「...ああ。
ずっとあのまま...さ。
一歩も動かないよ。
...おまわりさんも見てるのが辛いねー。」
ケイジさんの目線を辿ってみれば...ナオちゃんやギン君では無く、ミシマさんの遺体に向いていた。
2人への不憫と言った思いでは無く、好奇心の様な物を感じる。
サ「ケイジさん...もしかして調査したいんですか?」
ケ「...まあね。
辛いけど誰かがやらなきゃいけない仕事さ...。
ちょうどプロなんだおまわりさん。
...ただ、会話したことある相手を...こうして調べるのは初めてだけどねー。」
警察だし、過去に遺体を見た事があるのかもしれない。
ジ「やっぱ...辛いッスよね...?」
ケ「...バーカ。
ナオちゃんの方がよっぽどだよ。
尊敬する人を失っちまうなんて...なー...。」
ケイジさんの“尊敬する人”...と言う言葉に強い何かを感じる。
どうやらジョー君もそれを感じ取ったみたい。
ジ「...あ、あの!
ケイジさんにも尊敬する人っているんスか?」
ケ「...いたけど?」
“いた”か...。
多分、そう言う事何だろうな...。
一瞬...気まずい空気が流れた後、部屋に電子音が響く。
[...部屋にいる方へ連絡を行います。
遺体の回収を行うため速やかにその部屋を退出してください。]
流石にこのまま置いておく訳にも行かないからね。
...でも、誘拐した人に自分の亡骸をどう扱われるのかと考えるのは嫌だな。
ナ「......ふ...ふざけないでください!!
先生は...先生は誰にも渡しません!!」
[逆らうことは許しません。
霧の散布を開始します。]
部屋は先程のように白いガスで包まれる。
ナ「いや...!
やめて!!やめてください!!
先生は...死んでなんかないんです...!!」
ナオちゃんはそう言い、ミシマさんの頭部を...Qタロウさんが持ってたあの箱の中にしまっていた。
ギ「な、なにするニャン!?
そんなことしちゃダメだワン!!」
『な、ナオちゃん!!待って...!』
ナ「どいてください!!」
こうしてナオちゃんは静止する私達の手を振り払って部屋を飛び出してしまった。
ギ「待つニャン!!」
サ「ギン!!ダメだ!待て!!」
『ちょっ...!ギン君まで!!』
更にナオちゃんの後を追ってギン君まで出ていってしまった。
ケ「こりゃまずいね...。
追いかけるぞサラちゃん、Aちゃん、ジョーくん。」
レ「頼んだ!ナオは冷静にじゃねえ!
丁寧に扱ってくれよ!!」
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伊豆花織(プロフ) - にしんさん» ぜひ楽しんで行って下さい!!少し気に入らない所を修正したり、付け加えたりしてます! (7月7日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - あれ、久しぶりに見に来たら更新され直してる? せっかくの機会なのでもう一周いってきます/(・ω・) (7月7日 20時) (レス) id: 5ae1833e01 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - りのさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂いてるみたいで、こっちも嬉しいです! (2022年2月12日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
りの - ソウさん推しの私はすごいニヤニヤしておりましたありがとうございます (2022年2月11日 21時) (レス) @page50 id: 751eb34a5f (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 椿さん» 私も迷う事無き夢女子です笑今、何処まで読んで頂けたのか存じませんがランマルについては話の都合上中々絡ませられていないのでごめんなさいと言っておきます!! (2021年11月23日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年7月21日 3時