３０話「赤い部屋１」 ページ31
今、カンナちゃんを無理に探す必要はないだろう。
頭を冷やす時間だって必要だ。
サラちゃんが酒場にいるジョー君の様子を見て来ると向かった後、まだ調べられていない部屋を考えてみる。
ロシアンルーレットをしていた遊技場の青い部屋
その隣の開かない赤い扉の部屋
調べるなら...赤い扉の部屋が気になるよね。
サ「Aさん、これから何処に向かいますか？」
『お帰り、サラちゃん。
もう一度、遊技場の方に行ってみようと思うよ。
開かない扉も...開くようになってるかもしれないしね。』
サ「それじゃあ...行きましょう！」
.
.
赤い扉が開くんじゃないか...
その考えは、当たっていた。
遊技場に入れば...その赤い扉の前に怪しげな人影があり、中に向かっていったから......。
サ「...！？」
『い、行ってみようか...？』
私達はその人影を追う。
もしかしたら...私達を誘拐した犯人なのかもしれない。
そう考えたら、部屋に入るのには結構な勇気が必要だったけれど...踏み込んだ。
？「.........。」
誰かは...いた。
しかし、その人影に声をかけようとした時には...室内は真っ暗になり、電気が付くと人はいなくなっていてた。
サ「だ、誰かいるんですか！」
サラちゃんが人影の正体に声をかけている間、出口を確保しようとしてドアノブを捻れば...ガチャガチャと音が鳴るだけで一向に開かない。
私達は...閉じ込められてしまったみたいだ。
『......扉も開きそうにないし、何か無いか探してみようか。』
本棚に置かれている本を見てみると、さっき隠し部屋で見た本と同じように中身は全てが白紙だった。
かなり暗い空間でゆらっ...と光が揺れたと思ったら、サラちゃんが置かれたロウソクにライターで火をつけたみたい。
何かに反応してか、部屋の端っこに置かれているクマのぬいぐるみの首が揺れ始めたけれど...害は無さそうかな？
本棚の上には箱が...
棚にはビンが...置いてある。
自分の身長が足らない事を恨みながら...無駄な足掻きはせず、サラちゃんに助けを求める。
『サラちゃん、ゴメンね...。
いくつか気になる物はあるんだけど...
届きそうに無いから、 取ってもらっても大丈夫かな？』
サ「はい！勿論ですよ！」
“任せて下さい！”とサラちゃんは言ってくれ、水の入ったビンを手にすれば...クマが血のような赤い涙を流し始めた。
サラちゃんに高い所の物の確保をお願いしている間、私は机の上に散らばっている紙に目線を移した。
破れた紙には、謎のパーセント表示とミシマさん含む４人の名前が書かれていた。
不思議な事に...その内の１人の名前はレコさんと同じ八分雨だった。
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伊豆花織(プロフ) - にしんさん» ぜひ楽しんで行って下さい！！少し気に入らない所を修正したり、付け加えたりしてます！ (7月7日 20時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - あれ、久しぶりに見に来たら更新され直してる？ せっかくの機会なのでもう一周いってきます/(・ω・) (7月7日 20時) (レス) id: 5ae1833e01 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - りのさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂いてるみたいで、こっちも嬉しいです！ (2022年2月12日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
りの - ソウさん推しの私はすごいニヤニヤしておりましたありがとうございます (2022年2月11日 21時) (レス) @page50 id: 751eb34a5f (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 椿さん» 私も迷う事無き夢女子です笑今、何処まで読んで頂けたのか存じませんがランマルについては話の都合上中々絡ませられていないのでごめんなさいと言っておきます！！ (2021年11月23日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年7月21日 3時
