２４話「疑い」 ページ25
カ「わ...私は...。」
ホ「ははは、全部見ていたぞ。
カンナ、お前が最初の試練でいかにみじめだったか。
お前の行動が姉を殺したんだ。」
いや、違う。
カンナちゃんのせいじゃ...ない。
悪いのは...全て、お前たち誘拐犯だ。
自分の行動を棚に上げてまで、私はホエミーに腹を立てていた。
でも、その時... ホエミーの頭にはカイさんの持つフライパンが思いっ切り打ち付けられた。
ホ「ガ...。」
カイ「失礼しました。
フライパンを持つ手が滑ってしまいました。」
ホ「貴様...！！」
カイ「人形も血は赤いのですね。」
ホ「...こんなことして...ただで済むと思うなよ...！！」
カイ「ええ...人の命を弄んだ報いをキッチリと受けていただきます。」
人の命を弄ぶ。
私達は...ミシマさんの命を......っ...。
ホ「クソッ！！クソッ！！
覚えておくがいい！！
メインゲームの会場で...待っている...！」
ホエミーは捨て台詞を吐きながらヨロヨロと何処かへ行ってしまった。
ホエミーがいなくなったこの空間には重い空気が流れている。
人の死を目にさせる事で、このデスゲームが本当の事なのだと理解させられた。
ナオちゃんは死んでしまったミシマさんのそばに座り込んでいる。
流れ出ている血で汚れる事も厭わず、ただ呆然としている。
そんなナオちゃんに私達は迂闊には近寄る事が出来なかった。
かける言葉も無い。
皆がそう思って部屋から出ていこうとホエミーが閉めて行った扉に目を向けると、そこにはソウさんがいた。
ソ「クソッ！やられた！！
見てよサラさん...これ...。」
閉まった扉に貼られているのはさっきも目にした試練の紙。
ソ「弐の試練...ボク達が最初に受けたヤツと同じ類のモノさ...。」
サ「気付かなかった...！
こんな張り紙...！
......もしかして、Aさんが自分自身に投票するように言ったのはこれを知ってたからですか...？」
疑いなのか...疑問なのか...。
少なくとも、私はソウさんに試されてる。
『...ううん...。
ごめんね...全然気付かなかった...。
本当に気付いてたんだとしたら...
絶対に、ミシマさんを犠牲になんてさせなかった...。
サラちゃんとも...
ソウさんとも...
はぐれた後に探索する時間は沢山あったのに、ここまで調べられなくてごめん......。』
ウソには半分本当を混ぜると良いらしい。
貼り紙を知らないのはウソだけど、本当は犠牲になんてさせたくなかった...。
ケ「サラちゃん、Aちゃんを攻めるべきじゃないよ。
オレ達は皆同じ立場だ...。
大切な仲間を失った...。」
震える私の肩に優しくケイジさんが触れた。
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伊豆花織(プロフ) - にしんさん» ぜひ楽しんで行って下さい！！少し気に入らない所を修正したり、付け加えたりしてます！ (7月7日 20時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - あれ、久しぶりに見に来たら更新され直してる？ せっかくの機会なのでもう一周いってきます/(・ω・) (7月7日 20時) (レス) id: 5ae1833e01 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - りのさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂いてるみたいで、こっちも嬉しいです！ (2022年2月12日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
りの - ソウさん推しの私はすごいニヤニヤしておりましたありがとうございます (2022年2月11日 21時) (レス) @page50 id: 751eb34a5f (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 椿さん» 私も迷う事無き夢女子です笑今、何処まで読んで頂けたのか存じませんがランマルについては話の都合上中々絡ませられていないのでごめんなさいと言っておきます！！ (2021年11月23日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年7月21日 3時
