１５話「サブゲームとは」 ページ16
一体どこまで行くのだろうと思っていれば...目的地は思ったよりも近く、隠し部屋を出てすぐのピンクの部屋であった。
この部屋で何を...？
そんな事を考えながら、部屋をキョロキョロと見渡していれば...
ソ「A、こっちだよ。」
肩をトントンと叩かれ、ソウさんの声がする方を振り返った。
閉められた扉と...
脇に立つ、ソウさん...
そして......
『これは.......？』
入って来た扉の内側には...１枚の紙が貼られていた。
［弐の試練〜練習試合〜
これはメインゲームに向けての練習試合。
人形の蘇生が開始の合図だ。
指示に従い、多数決を行え。
最も得票の多かった者が犠牲になるだろう。
なお、これは練習試合だ。
引き分けなら没収試合とする。］
ソウさんの言った“犠牲者が出る可能性”とは...この事なのだろう。
あくまで...練習試合。
協力して、各々が自分へ投票すれば...犠牲者を生まずに済む。
.........裏切り者が...いなければ。
『それで...一体、誰の事を犠牲にするつもりですか？』
ソ「流石はA。
頭の回転が早くて助かるよ。
人間...不審な状況に置かれた時、背後が一番疎かになる。
キミも...ボクに呼ばれなかったら、終わるまで背後に貼られた紙に気付かなかったと思う......。」
不敵に微笑むソウさんの表情に...思わず背筋がゾワッとした。
この人が敵に回ったとしたら...
それを考えたら、物凄く怖い事なのだと思い知らされる。
『投票...。
確実に誰かに２票入れて...その人物を最初の犠牲者にするって事ですか？』
だとしたら、本気で腹を決めないと......。
ソ「有難い申し出だけど...今回はAの手は借りない。
何処にでも...人の為に自分を犠牲に出来るお人好しはいるからね。
きっと、ボク達が下手に手を出さなかったとしても自滅してくれるよ。
でも、念には念を...。
ボクはその人物に───ミシマに投票する。
キミは何も知らないフリをして、交友関係を広げて...今後の為の下地を作っておいてくれると助かるよ。」
『えっ...？』
なんだろう...。
折角決めた覚悟が...折られた気分。
でも、私がやる事は...分かった。
『なるほど...言いたい事は分かりました。』
ソ「話が早く進んで助かるよ。
早く、メインゲームについての説明をしないと...
青い部屋で行われてるロシアンルーレットが終わっちゃうね。
あはは...下手したら、そこで誰かが犠牲になってるかもよ。」
『......。』
あの中の...誰かが。
本当に...デスゲームが行われているんだ......。
まさか...私の腕を引いて部屋から出したのもロシアンルーレットに巻き込まないため？
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伊豆花織(プロフ) - にしんさん» ぜひ楽しんで行って下さい！！少し気に入らない所を修正したり、付け加えたりしてます！ (7月7日 20時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - あれ、久しぶりに見に来たら更新され直してる？ せっかくの機会なのでもう一周いってきます/(・ω・) (7月7日 20時) (レス) id: 5ae1833e01 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - りのさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂いてるみたいで、こっちも嬉しいです！ (2022年2月12日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
りの - ソウさん推しの私はすごいニヤニヤしておりましたありがとうございます (2022年2月11日 21時) (レス) @page50 id: 751eb34a5f (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 椿さん» 私も迷う事無き夢女子です笑今、何処まで読んで頂けたのか存じませんがランマルについては話の都合上中々絡ませられていないのでごめんなさいと言っておきます！！ (2021年11月23日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年7月21日 3時
