１３話「秘密」 ページ14
隠し部屋に入れば...そこはさっきの場所と同様に真っ暗な部屋だった。
しかし...机に固定された１つの小さなライトは机上とその周辺を僅かに照らしていて、その光を頼りに机の上に置かれたパソコンと本棚の一角を見る事が出来る。
ソウさんは...一足先にパソコンを調べ始め、何もしないものあれなので私は近くにあった本棚の本に手を伸ばしてみる。
『ありゃ...。』
しかし...手に取った本は表紙にしか色がついておらず、中身の紙は真っ白なままで何も書かれていなかった。
この本が偶然何も書かれていなかったのかもしれないと考えて、他にも２、３冊手に取って調べてみても全部真っ白なページで埋め尽くされた本だった。
ソ「はぁ...。
このパソコン...当たり前だけどパスワードがかけられてるよ。
しかも、充電器が無いからパスワードを解くにも時間を余りかけられないね。」
ソウさんがパスワードをどう解こうかと頭を捻っている間、私は一通り室内の探索を終えた。
パソコンに詳しいであろうソウさんがいる事から、私がここにいても出来る事は無いだろうと考えて、 本来の目的である鉄格子をどうにかする手段を探す為、この部屋から出て他の場所を探索しようと考えた。
移動していなければ、酒場には...ミシマさんとギン君がいる。
２人に事情を話して、協力してもらっても良いかもしれない。
───なんて考えながら、集中してるソウさんを邪魔しない様に静かに部屋を後にしようとすれば...パソコンに目を向けたままのソウさんが腕をガッチリと掴んでいた。
『あ、あの...そ』
ソ「ねぇ、A。
ボクと取引しない？」
『.........。』
取引...？
この人は...一体何を言っていると言うの？
『..............。』
何も答えられない。
なんて答えたらいいの。
ソ「この取引は...キミにとっても不都合な物じゃないよ。
......この理不尽なデスゲームから生き残る可能性が高くなる情報をボクは持っている。」
『なっ...！？』
どうして取引をする相手が私なのか...
目の前の男はどうしてそんな情報を知っているのか...
疑問に思う事は多くあるけれど...
それ以上に魅力的な提案だった。
こんな所で死ねない理由が...沢山ある。
『.........分かりました。
日和 颯さん...私と取引しましょう。
ただし...貴方の取引に応じる前に......
私の疑問に１つだけ、必ず正直に答えて下さい...。』
ソ「勿論。」
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伊豆花織(プロフ) - にしんさん» ぜひ楽しんで行って下さい！！少し気に入らない所を修正したり、付け加えたりしてます！ (7月7日 20時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - あれ、久しぶりに見に来たら更新され直してる？ せっかくの機会なのでもう一周いってきます/(・ω・) (7月7日 20時) (レス) id: 5ae1833e01 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - りのさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂いてるみたいで、こっちも嬉しいです！ (2022年2月12日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
りの - ソウさん推しの私はすごいニヤニヤしておりましたありがとうございます (2022年2月11日 21時) (レス) @page50 id: 751eb34a5f (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 椿さん» 私も迷う事無き夢女子です笑今、何処まで読んで頂けたのか存じませんがランマルについては話の都合上中々絡ませられていないのでごめんなさいと言っておきます！！ (2021年11月23日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年7月21日 3時
