１０話「青い部屋」 ページ11
最後の部屋の前の通路には、赤色のタバコの販売機があった。
取り出し口を調べてみれば...葉巻があったので、元から手にしていたダミーの弾丸と合わせてサラちゃんに手渡す。
そして...“GAME”と書かれた部屋に入っていく。
始めにダーツの台が目に入った。
その上下では風がそよそよと吹いてる。
サラちゃんの方を向けば...何の躊躇も無くダーツを投げるポーズをとっていたから、慌てて止める。
『サラちゃん、ストップ！
重要なアイテムかもしれないから、ここぞと言う時まで取っておこう！』
“確かに！”...と言う顔をして、サラちゃんは慌てて投げかけていた腕を照れ臭そうに下ろした。
仕切り直して...目に入った赤い扉のドアノブに触れてみるものの扉は開かない。
隣の青い扉は開いたので、解散してから会っていない他の皆はこの部屋にいるのだろう。
.
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青い扉の先には、９つのイスとそれに座った５体の人形の様なもの...そして大きな絵画があった。
ソ「ボク達も調べてみようか。」
イスに乗せられている人形は...しっかりと固定されていて動きそうに無い。
サラちゃんは、皆から話を聞くみたいで...私は梯子を登って上の人形を調べてみる事にした。
.
.
端の椅子から調べて行けば...人形の座っているイスに拳銃が挟まっているのを見つけてしまった。
まさか...思ったよりも早い伏線回収だ。
ソ「A、それどうするの...？」
『...！？』
ソウさんは...何時から私の後ろにいたのだろう。
しかも、さっきまでのヘラヘラとした誑かす様な喋り方から低い男性の声に変わった。
『ソ、ソウさん...。
も、もう...！
さっきから後ろに立って驚かせて来ないで下さいよ！』
ソ「あはは、ごめんね...Aさん。
驚かせちゃった？
そうそう、その拳銃...サラさんに渡してみるのはどうかな？」
未成年の女の子に...こんな危険な物を持たせてしまっても大丈夫だろうか？
でも、サラちゃんなら...いいかな。
『そうですね...。
じゃあ...私、サラちゃんに渡して来ます！』
そうして...私は逃げるようにソウさんの側から離れた。
.
.
『サラちゃん！』
サ「Aさん、どうかしましたか...？」
『えっと...実は、上で拳銃を見つけてさ。
良ければ、サラちゃんに預けてもいいかな？』
サ「！？
.......わ、私でいいんですか？」
『うん！
私は...サラちゃんにお願いしたいな。
不思議だけど...サラちゃんの事を信頼しているからね！』
サ「...Aさん！
ありがとうございます、私はその信頼に答えてみせます！」
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伊豆花織(プロフ) - にしんさん» ぜひ楽しんで行って下さい！！少し気に入らない所を修正したり、付け加えたりしてます！ (7月7日 20時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - あれ、久しぶりに見に来たら更新され直してる？ せっかくの機会なのでもう一周いってきます/(・ω・) (7月7日 20時) (レス) id: 5ae1833e01 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - りのさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂いてるみたいで、こっちも嬉しいです！ (2022年2月12日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
りの - ソウさん推しの私はすごいニヤニヤしておりましたありがとうございます (2022年2月11日 21時) (レス) @page50 id: 751eb34a5f (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 椿さん» 私も迷う事無き夢女子です笑今、何処まで読んで頂けたのか存じませんがランマルについては話の都合上中々絡ませられていないのでごめんなさいと言っておきます！！ (2021年11月23日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年7月21日 3時
