１話「暗闇の探索」 ページ1
ここはどこだろう.......？
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私は...確か学校の最寄り駅で友人と別れた後、電車に乗って...自宅の最寄り駅まで行った。
その後、家まで真っ直ぐ...夜道を歩いていたはず。
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......うん、この後の記憶が驚くくらいに無い。
しかし、何かが起きたから...私は闇と表現するのが正しいとも言えるレベルの真っ暗な部屋にいるのだろう。
机に突っ伏して...まるで居眠りでもしていた様な感覚。
こんなにも怪しい部屋に長居するだけの理由を私は持っていない。
そう決心して...机に手を置き、身体を支えるようにして立ち上がれば、ギッ...とイスが歪な音を立てるがそれ以上の危険は起きない。
腕を前後左右へと伸ばしながら、周囲の安全を確認しつつゆっくりと前に歩みを進めて行けば───
『...！あった。』
壁と思しき場所まで辿り着けば、それは...ヒンヤリとしていて、ツルツルとした手触りも伝わって来る。
壁に触れた手を前へと滑らせて行けば、ポコッ...と飛び出した突起──ボタンであろう物があった。
『これって、押してもいいのかな...？』
１人の空間に返事が返ってくる事も無く、不安を解消する為にも部屋を１周してみる事にした。
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『あれ.......？』
暗闇に全然目が慣れないな...と気軽に考えていたら、途中で壁の材質が変わった。
今までの物が研磨された手触りの良い石だとしたら、突然...コンクリートを撫でたかの様な感触。
他と違う壁をペタペタと探って行けば、出入口になっているだろうドアノブの様な物を発見した。
衝動的に扉を開く前に、壁をなぞりながら部屋を周って行けば...再びボタンや同じドアノブを見付けた。
恐らく...扉とボタン以外に仕掛けは無いのだろう。
ならば...と意を決して、扉よりも先にボタンの方を押してみた。
『うっ...眩し......！』
何だ...純粋に電気のONＯＦＦのボタンか...。
不安に思い過ぎだったみたい。
明るくなった事で、部屋内部の状況を確認すれば...真っ白な壁で覆われた部屋には机とイス、コンクリート製の扉、先程押したばかりのボタンである。
机の上に赤い鍵が置いてあったため、出る為の手段だと思って手の平の中で転がしながら扉に向かったが...部屋の扉に鍵は掛かっていない。
ドアノブを捻れば...いとも容易く開けられた。
先程の室内の様に、扉の先も真っ暗闇で...足は竦むが先へと踏み出した。
再び、壁を伝ってゆっくりと歩き出すと...突然足元が無くなった。
『っ...ぁ───！！』
耐え切れず溢れた声と...
伸ばした手は...誰にも届かず、私は意識を落とした。
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伊豆花織(プロフ) - にしんさん» ぜひ楽しんで行って下さい！！少し気に入らない所を修正したり、付け加えたりしてます！ (7月7日 20時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - あれ、久しぶりに見に来たら更新され直してる？ せっかくの機会なのでもう一周いってきます/(・ω・) (7月7日 20時) (レス) id: 5ae1833e01 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - りのさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂いてるみたいで、こっちも嬉しいです！ (2022年2月12日 20時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
りの - ソウさん推しの私はすごいニヤニヤしておりましたありがとうございます (2022年2月11日 21時) (レス) @page50 id: 751eb34a5f (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 椿さん» 私も迷う事無き夢女子です笑今、何処まで読んで頂けたのか存じませんがランマルについては話の都合上中々絡ませられていないのでごめんなさいと言っておきます！！ (2021年11月23日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年7月21日 3時
