１３２度 ページ15
「もうコソコソするのはゴメンだ！！」
ナツはそう言って立ち上がると空に向かって炎を吐いた。
「邪魔しに来たのはオレ達だァ！！！」
A達が驚く中ナツは大声で叫ぶ。そしてニッと得意げに笑った。
三人は紋章で妖精の尻尾だと気づくが零帝はゆっくりと口を開く。
「村を消せ」
「えっ！？」
「何でっ…」
ナツとAが焦っている真横からグレイ飛び出す。
「てめえぇぇっ！！！！」
「グレイっ！！」
「その下らねえ儀式とやらをやめやがれぇぇ！！！」
グレイは手に魔力を込めると地面に手を付いた。地面からは氷の棘が零帝の元へと向かう。
「フン。」
「！？」
零帝も地面に片手を付く。するとそこからも氷の棘が出てきた。
バキィ！！
二つの氷は衝突すると粉々に砕け散る。
「リオン…てめえ、自分が何やってる分かってんのか？」
「え？」
ナツはグレイがそう呼んだのに驚く。
「ふふ、久しいなグレイ。」
「知り合い！？」
「ええっ！？」
ルーシィやハッピーも思わず声を上げた 。
「何のマネだよ！！コレぁ！！」
グレイは零帝リオンをキッと睨む。 リオンは口元に弧を描いていた。
「村人が送り込んできた魔導士がまさか、おまえだったとはな。知っててきたの か？ それとも偶然か？ まあ、どちら でもいいが……、」
「零帝リオンの知り合いか？」
「早く行け、ここはオレ一人で十分だ」
「行かせるかっての！！」
ナツが止めようと走り出した、その瞬間。Aは冷たい魔力を感じる。
「ナツ！」
「よせ！動くなっ！」
グレイとAの焦ったような声が響く。
だがナツも気がつくのが遅くナツのまわりに冷気が集まりナツの体を氷づけにした。
「何！？」
「ハッピー！ルーシィを頼む！！」
「あい！」
一瞬の隙を突いて、ハッピーはルーシィを連れその場を離れる。
「隙を作って女と猫を逃がしたか……まぁいい…奴等ごときじゃシェリー達は止められんだろう」
「妖精の尻尾の魔導士を甘く見るんじゃねえぞコラァ！！」
「ナツ、」
「んぁ？」
ガシッ
「え、」
すると横でギャアギャア騒ぐナツをグレイは蹴飛ばした。
氷でダルマのようになったナツはゴロンと転がる。ついでに言えば現在位置は高い丘の上。ナツは重力に従い下にゴロゴロと転がった。
「グェェエエエエエイ！！！！何しやがるー！！！！」
「な…ナツーー！！？」
転がっていくナツをAは見守ることしかできなかった。
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海姫(プロフ) - ウェンディさん» ウェンディさん！ コメントたくさんありがとうございます！ 更新頑張ります！ (2015年12月2日 1時) (
レス) id: d87b6866b9 (このIDを非表示/違反報告)
ウェンディ - やっぱりとっても面白いです！頑張ってください！ (2015年8月13日 19時) (レス) id: 0edb64df0f (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - あ！また、続編の方でお話しましょう！^^ (2014年6月11日 0時) (レス) id: 32c872097c (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 本当ですか！！///凄く嬉しいぜす！^^ありがとうございます！ (2014年6月11日 0時) (レス) id: 32c872097c (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - レインさん» いやいや！レインって名前も素敵です！私雨が好きなんでレインってとっても素敵だと思いますよ！レインさんに応援してもらえて私嬉しいです！ (2014年6月10日 21時) (レス) id: ab7ccb80bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海姫 | 作成日時：2014年1月6日 18時
