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披露宴会場に到着し辺りを見渡すと

見知った顔がちらほら。

座席表から自分の名前を探し席へ向かう。





「あ、Aじゃん!


久しぶり〜!」




『わっ、優子も来てたんだ!


子供産まれたって聞いてたから


まさか会えると思ってなかった。


嬉しい〜!』




「久しぶりにみんなに会えるから


息子も連れてきちゃった(笑)」




『可愛いっ!

名前なんて言うの?』




「勇ましい人って書いて勇人!」




『勇人くんか。


初めまして〜!』




「あ、そう言えば今日岸も来てるらしいよ?」




『優太が?


うわ、会うの何年ぶりだろ(笑)』




「あんた達仲良かったもんね〜。


てか、両想いだったじゃん!


絶対くっつくと思ってたのに(笑)


久しぶりに会ってワンチャン…?」




『ないない!


昔は好きだったけどね(笑)


優太が遠くの大学に行ってそれきりかな〜。


今は彼氏いるし!』




「え〜、私はあると思うけどな。


まって、彼氏いるとか聞いてないんだけど?」




『もう、変なこと言わないの!


彼氏についてはまた今度!


ほら暗くなったからあっち向いて!』




司「大変長らくお待たせ致しました。


新郎新婦のご入場です!」





確かに私は優太が好きだった。

あくまでも学生時代の話。

今は廉という素敵な彼氏がいる。

それに優太にだって相手がいるかもしれない。

急に上がった心拍数はきっと気のせい。

私も椅子に座り直し姿勢を質して

入場してくる新郎新婦に集中した。






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作者名:Tao | 作成日時:2019年8月18日 21時

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