3話 ページ4
A視点
クスクスと笑う声が聞こえてくる。
これは……クラスメイトの声、かな？
私は何を………？
「ねぇ、優等生さん？ここの問題教えてよ、ね？
優等生さんならわかるでしょ〜？」
あぁ、そうだ。
このうるさいクラスメイトの頼みを
聞いてるんだっけ。
一体、どんな問題なんだろ？
優等生さんって呼ばれるの、あんまり好きじゃないな。
中学受験でトップだったのは嬉しかったけど、
こう呼ばれるなら、嫌だな。
姉から貰った本を読んでた手を止めて、
彼女の持っているノートをみてみる。
………………？
なに、これ？
まともに字が読めたもんじゃ無い。
小学生でももっとまともな字を書くね、きっと。
しかもこれは、中学の範囲じゃ無い？
見たことあるな。
でも、私じゃうまく説明出来ないし、彼女のためにも
先生に聞く方がいいかも。
『………先生に、聞いてみて。私、
説明出来ないと思う。まだ先生は職員室に
いたと思う、ごめんね。』
人と話すのが苦手な私はとりあえず話を
終わらせようとした。
何故か彼女の気に触れたようで、
彼女は取り巻きの子たちにうるさい声でこういった。
「えー、優等生さんでもわかんないのか〜！
先生に聞くのも恥ずかしいなぁ……」
「わかるな〜職員室まで行くのも恥ずかしいし、ね？」
「あっ、そうだぁ！優等生さんに行ってもらおうよ！
きっと先生より説明上手だしぃ？」
上手だとか言いながら、私を行かせるつもりだな。
対して問題を、理解しようとも思ってないくせに。
多分これは、私にいてもらうと邪魔だから少しでも
別の場所に行ってもらおうってことなんだろうな。
もう、何もかもがめんどくさい。
『行けば、いいのね。わかったわ。』
待ってましたと言わんばかりに彼女達は
話し始めた。
「さっすが優等生さん！」
「じゃあさ、ついでにプリントも出してきて〜」
『……わかったわ、行ってくる。』
教室を出るときに、「良いパシリね……」と
言っていたのを私は気づいていた。
さっさと済ましてしまおう。そうしたらきっと、
また本の続きが読めるだろうから。
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山 - めっちゃ面白いです！更新待ってます！ (1月2日 20時) (
レス) @page24 id: 63820c968b (このIDを非表示/違反報告)
黒白の猫 - ひうさん» コメントありがとうございます！ご指摘ありがとうございます！多分、直せたと思います。ありがとうございます！ (7月24日 17時) (レス) id: 1ecfb4116f (このIDを非表示/違反報告)
ひう(プロフ) - とっても面白かったです！！！ただ瑞希の名前が度々『瑞稀』になってたのが気になりました…細かくてすみません！ (7月21日 23時) (レス) @page8 id: 1cc7858e91 (このIDを非表示/違反報告)
@ yuna ^-^(プロフ) - 更新待ってます！！面白すぎじゃないですか？！！ (2023年4月30日 6時) (レス) @page15 id: f751abdb58 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 更新待機。面白かったです (2023年4月22日 17時) (レス) @page11 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒白の猫 | 作成日時：2022年10月11日 23時
